残菊物語に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『残菊物語』に投稿された感想・評価

3.6

溝口健二「ワンシーンワンカット」の完成

音が悪すぎて完全には理解不能だけど画作りが素晴らしかった。
長回しによる引いた画と奥行き感じさせる画角、ホラー映画並の画面の暗さが印象的。
「国宝」への影響…

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尾上菊之助(花柳章太郎)は若旦那とちやほやされるが、芸の方はさっぱりで陰口をたたかれています
乳母のお徳(森赫子)だけは、もっと精進するよう菊之助に進言するのですが、二人の関係が噂に立ち、お徳はクビ…

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歌舞伎役者を題材にした役者の成長と恋愛
歌舞伎の舞台が観られて、ちょっと「国宝」を思い出した
身分違いの恋愛や
菊之助のためにつくすお徳の献身がすごい

船乗り込みという行事で挨拶する菊之助の手に目…

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Laura
4.0

『国宝』からの流れで鑑賞。戦前の溝口では一番好きかも。複雑な舞台裏の空間をぬるっと動くカメラ。余韻を残すロングショット。1939年の作品とは思えないほど洗練されている。溝口映画は割と男性の自立や成功…

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1939年、日本、ドラマ。

歌舞伎役者・二代目尾上菊之助と彼を支える女房・お徳の物語。

誰も彼も二代目若旦那・菊之助に遠慮して言えない芝居の不出来を、お徳は指摘し、彼に芸を磨かせ、時に鼓舞し舞台…

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緑
3.5

このレビューはネタバレを含みます

菊五郎の養子ながら
芝居の下手な菊之助が、
立場故に周りにちやほやされていることに
悶々としていたら、
敢えての苦言を呈してくれた
菊五郎実子の乳母役のお徳に思いを寄せたら
周囲から邪魔が入りまくっ…

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Qota
3.8

「役者は世間が命。人気があるうちが華だ。騒いでもらっているうちが天下だ」


芸と愛と血筋に翻弄される男女を、
モノクロ長回しで描く。

傍にいてくれる人の存在が、
芸の道を支える。

血と芸の業は…

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3.5

この映画からインスパイアされて吉田修一氏が小説『国宝』を書いたのだと文庫の解説を読んで知り、早速観た次第

1939年、戦前の映画だというのにはびっくり

デジタル修復版なのだが、やはり画像は粗く音…

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SW326
4.0

思いどおりにはならぬ人生、余韻を残す終わり方。
前半の画への惹き込まれ具合がすごい。にしても溝口健二関西弁と劇中劇大好きやなあ。本作は尺が意外と長い。
前半、後半で同じ撮り方を用いた対比(ああ、この…

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