溝口健二のショットにはいつも惚れ惚れとする。長回し、滑らかな移動撮影。登場人物の感情を伝える際にはクローズアップが用いられることが多いが、溝口の引きのショットにはどうしてこうもキャラクターの悲哀が乗…
>>続きを読む【1939年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
『山椒大夫』溝口健二監督が村松梢風の原作を映画化した作品。溝口の「芸道三部作」で唯一現存する作品でもある。キネマ旬報ベストテンでは第2位に選出され…
祇園の姉妹でだいぶ痺れ、溝口初期映画をディグっていたら見つけたこれ。
すごく楽しみに見るのをとっておいた作品だけど、刺さらなかった〜!
ジャケット詐欺やー!この写真魅力ありすぎ。かっこよすぎ!
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愛に生き、愛に死ぬ人生の忘れ難き苦難。
時代に、仕来りに、そして家族という束縛に。
遠ざけられた想い人との、開花の刹那に徒花として散っていく恋模様。
そのカメラはまるで生きているもののように…
ラストの船乗り込みの喧騒と床に伏せるお徳の孤独の対比。余韻を残すことなく切り上げられる残酷さ。
菊之助がどんな状態にあろうとも菊之助の芸のため、菊之助の将来のために献身するお徳の健気な姿が泣ける。し…
何を喋っているかわからないところもあるが、そんなことはどうでもよくなるくらい素晴らしい画面の奥行きと移動。
お徳が身を引く覚悟で夫を芸の舞台に戻してほしいと懇願するシーンで、画面外から「よし、出そう…
歌舞伎の名門に生まれた若旦那とその家へ乳母として勤める少女との、悲恋の数年間を描いた名作。
江戸歌舞伎の御曹司→上方歌舞伎の脇役→旅芸人のひねくれ者と零落してゆく菊之助より、芸事への精進を信じて疑わ…
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