間違えて2作目から見てしまったが、そのおかげでこの作品を最後まで見れたかも。
あまりセリフを追って深く考えることができず、映像を眺める程度になってしまった。
知らない少女と旅をする現実ではなかなか起…
飛行機の中で、男が撮った写真を見てアリスが言う。「きれいな写真。空っぽね」男はそれを聞いて、ふっと笑う。
この短いやりとりがとても好きだった。
アリスは、彼の“空虚さ”を見抜いているようだったし、男…
陰画としてのビルドゥングスロマーン(Bildungsroman, 成長物語)について、ヴィム・ヴェンダースの作品を観ると、いつも考えさせられることになる。
主に19世紀のドイツで、ゲーテによる『ヴ…
母親がいなくなった少女と、しがない作家である中年男性との、モノクロロードムービー。
少女とおっさんの関係がなんとも愛らしい。
これ、白黒だからカラーより画面の情報量が制限されるからいいんだろうなと思…
16mm白黒ネガのノイズ最高だ
アメリカのとは違うヨーロッパ的感性の詩的なロードムービー
アリスを置いてく理由が示されず、母親が悪者じゃなくてただ迷子になってるだけとして描写されるのが良いよなあ。親…
シンプルだけど、これがいいんだよね。ヌーベルヴァーグのような広大なロケーション撮影と即興演出は、映像のドキュメンタリー性を高めている。「写真や日記は自分の存在を残すため」という台詞に込められたヴィム…
>>続きを読む盟友リュディガー・フォーグラーがポラロイドカメラで撮影する場面が反復される。「何も写ってないじゃないか」「少し待つと見えてくるよ」道ゆく人とのやりとりも反復される。
漸く見えてきた写真に「何も写って…