Lovely Rita ラブリー・リタの作品情報・感想・評価

Lovely Rita ラブリー・リタ2001年製作の映画)

LOVELY RITA

製作国:

上映時間:80分

ジャンル:

2.9

「Lovely Rita ラブリー・リタ」に投稿された感想・評価

noriko

norikoの感想・評価

5.0
「ラブリー・リタ」というタイトル、ドイツの不機嫌な少女が主役。
ときたら、すれまくっているロリータ♥♡と思うわけでしょ!
さすがにミヒャエル・ハネケの愛弟子です、無機質なトラウマをありがとうございます。

かなり陰鬱の雰囲気な上に、後味の悪い終わり方。
加え画面が粗く手振れも多い。
かなり不機嫌で何か闇を持っている少女の生活を、隠し見しているような気分になりました。
実際そういう見方を意図して撮影しているんでしょう。
淡々と鬱々と少女の暗い、ひたすら暗い生活を追い回すように撮り、そこから生まれるの悲劇を感情を排した手法で観客に見せ付けてきます。
さすがミヒャエル・ハネケの元で学んだだけある。
一筋縄ではいかない後味の悪さ。

何が一番不気味だったか。
それは彼女は今までと何も変わらない無表情さで淡々とコトを実行したこと。
そしてコトを終えた後も何食わぬ顔で日常を送り、徐々に腐乱していく物体を前にしても淡々と食事を取っていたこと。
実際の腐乱は見せず、飛び狂う蝿でそれを表現しています。
その変わらない日常さに心底恐怖を覚えました。

写実的なグロテスクさではなく、こういう人間の奥底に眠るグロテスクさをあぶりだす映画は、油断するとかなりの深手を負いますし、現に深手を負いました。
出来るなら最後泣きたかった。
少女が狂ったと、なんて哀れな少女なんだと泣きたかった。
でも実際は観客のいたいけな心を喜怒哀楽などという陳腐な感情で揺さぶらず、一切の感情を持たせることなく無我の境地に追い込んでいきます。
感情の排出どころがない以上、いつまでたってもこの背筋が寒くなるようなトラウマは抜けない。

総じて、良い気分。
sh

shの感想・評価

3.3
レンタルショップで偶然見つけてパッと手に取った作品。
画像の荒さが隠し撮り感があり、この少女の行動をこっそりみているような気分。
踊るシーンがかわいかったな。
2MO

2MOの感想・評価

3.8
女性作家ジェシカ・ハウスナーのズームを多用するカメラは、人物の言動を追うように動き、あくまで傍観者の立場を譲らない。
鬱屈した思春期を過ごすリタの表情も多くは語らず、出来事が淡々と映し出されていく。

同名タイトルの楽曲、ビートルズの「ラブリー・リタ」とは、女性の駐禁取り締まり官に対する恨み節が反転、求愛を歌ったポール・マッカートニー。
或いは、「ロックンロールはたぶん、君の苦悩を解決しないかもしれない。それでも、苦悩ごと、君をダンスさせるんだ」とは、ザ・フーのピート・タウンゼント。

世界と折り合いがつかず、いつも伏し目がちで、独りぼっちで、猫背の女の子。可愛げのないリタをそのままの彼女で愛してくれる者がいなかった不幸。

Lovely Rita.
チラシの雰囲気でずっと気になってましたがようやく鑑賞。

パネル詐欺ではなく…ちゃんとリタは可愛かったですが…話は何てことはない 思春期真っ只中の少女の物語。

ホームビデオのような演出で淡々とリアルなティーンエイジャーを映し出してます。
カメラもやたらズームインを連発したり素人っぽさがさらにリアル度を上げてますが、さすがに単調すぎるというか。。

でも、終わり方何かスゴイ。何それ。
coco

cocoの感想・評価

-
怖いよぉこれ。なんかひっかかると思ったらハネケの弟子でした。趣味良いんだか悪いだか。
skip

skipの感想・評価

-
定点がなく分散してしまった画面。多用されるズーム。台詞でも映像でも説明が省かれて本質は顔を出さない。悲哀・束縛など読み取れていた感情は段々と抜け落ちていく。辿り着く虚ろで不条理な恐怖感。終了後釈然とせず時間が経過した。
海の豚

海の豚の感想・評価

4.0
神学校に通う主人公リタは神経質で過保護な父親や、単調な毎日にウンザリしていた。
彼女の所属する演劇部では自分より実力が下だと思っているクラスメートが主演を勝ち取ってしまい、いくら自分の方が凄い事をアピールしても、配役が変わることがない。

恋心を抱いた通学の際に利用するバスの運転手も、様々な妨害を受けて結局会えなくなってしまう。

近所に住んでいた気管支の弱い男の子に自分と同じ閉塞感を感じて一緒に逃げようとしてみたり、厳格な父親に開放的な視点を持ってもらおうとヨットの写真集(?)を誕生日プレゼントに送ってみたりと、リタはリタなりに自分の現状を変えようと静かにもがいていた。

しかし結局父親はいつも通り自分の事しか考えておらず、リタを解放してくれる素振りすら見せない(when the saints go marching inを一緒に歌う所なんてリタじゃなくてもしつけ~よ!って思うはず 笑)
自分も似たような家庭環境だっただけに、リタの不満がよく分かりました。トイレの蓋をしめないという、ちょっとした抵抗とか、神経質な父親を嫌っていたはずなのに、結局父親と同じように細かい所が気になったりとか「あるある!」と妙に懐かしかったり 笑。

一見説明不足のように思われるこの作品ですが、その実とっても分かりやすく作られていると思います。

バスの運転手にした行為と、後半クラスメートにした行為とか考えてみれば多分ラストのあれはあの人で…とか語りたくなるシーンも結構多く、久しぶりに良い映画観たなぁという感想でした。
◇

◇の感想・評価

2.5
好き嫌いわかれそう。定点とかパンが多い静かな作品で、リタという、繰り返しの日常にウンザリしている思春期の女の子の話。話自体は衝撃もあって面白かったけど、淡々と描かれすぎてて、共感はそこまでできず。嫌いじゃないけど勧めはしない。出てくる男の子のニット帽がサウスパークのグッズで、ニヤッとした記憶がある。
子供だと言える程幼くもなく、大人だと言える出来上がってもいない、そんな歳頃のお話。誰しも抱える鬱憤や興味を上手く消化できないリタに少し共感しつつも、そこまでやってしまうか!と驚きもした。
Ayane

Ayaneの感想・評価

3.2
思春期の女の子と言えるほど大人でもなくて、だけどまるっきり子どもだと言い切ってしまえるほど幼くもないリタちゃん。鬱屈した幼少時代。