つながれたヒバリの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『つながれたヒバリ』に投稿された感想・評価

iskwm
3.7
初めてこの監督作品を観て、戦火のなかを生きる人々をこれほど素直に描くのはかなりの覚悟がいると思った。やはり何年も公開されず20年も経ってからベルリン映画祭での受賞は意義深い。
チェコの思想改造キャンプに送られた人々。階級も貧富の差も関係なく、様々人々が一つの仕事に集められる。ユーモア、弾圧。69年作品だが、20年間上映禁止だった作品の公開。
文化村ル・シネマにて

社会主義体制下のチェコにおける抑圧された自由と恋愛。
ユーモアとシニカルの交錯。

メンツェルの原点にして頂点「厳重に監視された列車」ほどの衝撃はないが、本作にもしっかりチェコヌーヴェルヴァーグとし…

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 抑圧された世界のなかでも、人間は、美しく生きることができる。
 小さな結びつき、心が通い合う瞬間のハッとするような美しさ。観ているこちらまで、心が温かくなってくる。そこに至るまでに、小さな出来事が…

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これは未読だけど、ボフミル・フラバルのキュートな映像に魅了された。政治的に抑圧されていた著書の作品は貴重だし、出来れば自叙伝的な物を観たいな。お母さんの長い髪と慈しむお義父さんの事とか ビール工場の…

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スクラップ工場で働く人々を描いたメンツェル映画。チェコで長らく封印された問題作なだけあって意欲溢れる内容で見応えあった。

工事全景,1948.2世変,労働者実権支配,ブルジョワ罪滅ぼし,名誉の労働,青空床屋,鋼鉄生産,思想改造,元教授,元検察官,元金物屋,元理容師,元サックス奏者,元牛乳屋,元コック,撮影,スト,195…

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スクラップ工場での人間模様を淡々と描く。
いかにルールがあろうともやはり人間。笑うし涙を流す。

当時のチェコで公開が禁止になるのもこれは納得です。
FeMan
3.8

過酷な政治状況の中でも楽しく過ごす労働者が終始描かれる。逆作説的な意味もありそうだが。

途中子供たちが来て、反面教師のように労働者を見るシーンが一番印象に残った。

人々が希望を持ち続ける様が全編…

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スクラップ工場ってこんな絵になるのね。牛乳屋は顔覚える前に消えてました。看守とジプシー女の新婚エピソードとか、パヴェルたちの鏡のやり取りとか色んなとこで、けっこう気が利いてます。

VHSで観たが、…

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