祭りと招待客/パーティーと招待客の作品情報・感想・評価

祭りと招待客/パーティーと招待客1966年製作の映画)

O slavnosti a hostech/The Party and the Guests

製作国:

上映時間:71分

3.7

「祭りと招待客/パーティーと招待客」に投稿された感想・評価

nagaoshan

nagaoshanの感想・評価

3.6
ヤン・ニャメツ監督作品!

館長竹原氏に敬意を表して
フクオカシネアスト 14

ほのぼの郊外の草むらでピクニックをする7人の男女がいる。
別の結婚式のパーティーに向かう一向に遭遇してから彼らも誘われる様についていくが怪しい男たちに囲まれ広場へと連れていかれる…

ブニュエル監督の様な不条理な展開とシュールな会話で話は進んでいくけど民主主義と社会主義の会話のせめぎ合いが繰り広げられる。
口論がだんだん熱くなっていくと、一人パーティーを拒否する男が…

出演している人たちは当時の様々知識人で監督は国家騒乱罪で逮捕、上映禁止になってしまう。
亡命せずに表現の自由として国家と闘うチェコの監督達に敬意を表して(^^)

良か映画!
画像検索するとわかるけど「ホスト」がレーニンそっくりで笑う。なんで従わなきゃいけないかわからないけど、彼が決めたルールだから、って徐々にみんな無意味で理不尽なアクトをするようになっていく様子は理解できた。あやばい、この後レーニンキレるぞ、ってわかる瞬間が多々あった笑
冷戦後ソ連によって全体主義下にあったチェコスロバキアでうまれたチェコスロバキアヌーヴェルバーグは、けんえつされないぎりぎりのところで政治批判をしているものが多くあるらしいんだけど、この映画は検閲で上映禁止にされたらしい笑 それくらい政治批判の暗喩が多い、って予備知識いれてみないと何してんのかひたすらわからない映画。でも当時その社会で暮らしてた人たちが見たらすぐに何のことか理解できちゃったんだろうな。
sugi

sugiの感想・評価

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暇を持て余して字幕ないけどいいかって観たけどチェコ語は無茶

好きな感じは伝わったので和訳欲しい
たく

たくの感想・評価

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60年代チェコ・スロヴァキア映画祭/チェコ・スロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ1作目.

明らかな政治批判が見て取れちゃうんだけど、それをなしに観ようとすると「なんのこっちゃ?」感が強いのだが、それはそれで「よう分からん間で、変な感じの気持ち悪い映画」と、カルト的な人気を得そう。

特にヤン・クルサーク演じるルドルフの指ブンブンシーンとか、頭悪すぎ坊やな感じは、好きになっちゃうキャラクターだと思う。
水浴びしてるちょっとしたお色気感とか、セリフの下手さとか(素人を平気で使ってたらしい)、ハマる人にはハマる。

「んー、なんかこのカット好きだな」と思うところは多いが、これ2時間続いてたら地獄だろうな、とも思いました。

さて政治的な批判を視点に入れると、こういうコメディっぽい普通の映画にメッセージを込めることって、今の日本の映画作家こそするべきなのでは?と思わされてしまうのでした。

個人的には中途半端に聴き取れるチェコ語が面白かったです。(だから余計にアフレコの演技が胡散臭いのがよく分かる。音読のCDかよ...ってくらい棒読み感があるよ。)

評価できんよ、こんなん、ということで評価はしません。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.8
全体主義への皮肉に溢れた怪作。全体を通して不気味で暗示的。映像自体のインパクトは期待ほどではなく、題材やモチーフの奇妙さが目立つ。
頭の悪い養子に理不尽に縛り付けられる様、全体主義的な催しを「冗談」だと言わせる描写などからも批判精神があふれ出ている。
囲いの周りを手を組んで回る様子を延々と長回しで捉えるカットが奇妙。会話も全くかみ合わない。
主催者も、やっと常識人が出てきたと思ったら独裁者っぷりを発揮してくれる。
「私の席じゃない」というセリフも、自由な意思決定ができず、政府に管理される現状についてのことだろう。みんなで席を交換して、独裁者がキレる様が印象的。
逃走者にブチ切れしてみんなで追いかける。「民主主義者」を名乗っていた人々も迎合or無抵抗。
犬の吠える声と、日和見主義者で知識人の弁護士が蝋燭の火(希望)を吹き消して終わるのも何とも象徴的。
この映画は台詞や出来事に込められた寓意に満ちていて、そこで起きている出来事をちゃんと理解するには、チェコスロバキアの近現代史の知識が必要だと思われる。
おそらくパーティーは全体主義国家、主催者はその最高権力者、客は様々だか権力に取り込まれた知識人や粗野な田舎者など民衆を表している。
ただ主催者の両隣の席を言うときに右盗、左盗という言葉が出てきたので、主催者を十字架のキリスト、両隣をその左右の十字架につけられた強盗と解するようにも仕掛けられている気がする。そこからさらに進んで天上での祝宴の光景も想起させる。

それにしてもスクリーンの中の客たちが一斉にこちらを見るショットには、なにかはっとさせられるものがある。一番印象に残ったのは何度か繰り返されるあのカットと、養子ルドルフの演技だろうか。
この作品が社会主義体制批判の意思を持っている事は間違いないだろう。
ただ、権力社会やお約束社会への皮肉という意味での似た様な物語は、特定の国ではなくそこら中にある様な気がする。
これを肴のネタとして、語りあう機会を設けてもいい位の、ちょっとした値打ちを感じる完成度があってビックリした。
Sari

Sariの感想・評価

3.7
2018/02/14 シネ・ヌーヴォ

食事のBGMのような和やかな音楽と共に映画は始まる。
郊外の草の上で、ケーキやワインを広げピクニックをする男女七人。彼等は夫婦や友人で気のおけない会話を楽しんでいるが、何かのパーティに招かれた人々のようである。
そこへ花嫁や結婚式を祝う人々が通り過ぎ、それに誘われるように、招かれた森の中の会場へと彼らも向かうが、怪しい男達に取り囲まれ、広場の様な場所に連れ出される。
そして、招待客の名簿をもつルドルフが彼らに対して、奇妙なルールを提示する。

本作は不条理劇である。
原案、脚本、美術監督、衣装を担当したエステル・クルンバホヴァーは二ェメツ監督の最初の妻で、ニェメツの長編デビュー作『夜のダイヤモンド』では衣装のみを担当していた。

この作品によりニェメツは国家騒乱罪容疑で逮捕された。
一説に、主人公のイヴァン・ヴィスコチルがレーニンに似ていたためともあるが、映画が全体主義の構造や暴力を描いているのは歴然としており、映画を見たノヴォトーニ大統領は不快さをあらわにし、作品は上映禁止となる。

湖畔に集められた多種多様なデザインの椅子やテーブルウエアなどの美しさを堪能するだけではなく、主人がどこからどのように運んで来たのかを想像する事によって、主人の権力の在り方が垣間見れる。

【チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ特集にて鑑賞】
ここから何かを読み取ったりするなんてのは自分には無理。ただただ不気味
smmt705

smmt705の感想・評価

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ちゃんと不気味。有識者の描き方が、最近観たからか、皆殺しの天使に通ずるものがあると思った。対話で勝ち取る権力とか、見た目とか。
謎のスーツ集団とか、冗談が冗談に思えない怖さとか、忘れる事への不意な楽観とか、一見ただの変な集団だけど、明らかに社会への警告となっている。
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