徳田秋声の原作を成瀬巳喜男と高峰秀子のコンビで映画化されたものだが、大正期にクズな男を巡りながら逞しく生きていく女性を高峰秀子が好演。
最初の夫の上原謙は浮気男のハラスメント野郎だし、二番目の森雅之…
お島の実家に鶴が来る場面の視線の交錯が素晴らしい。人物のミディアムクローズアップの連鎖が、眼差す動作の方向によって繋がれ、心地良いアクションのリズムによってショットが切り替わる。断片的なショットが視…
>>続きを読む◎林芙美子の先駆者としての自然主義文学と成瀬
これは傑作だ。
自然主義文学者の一人として数えられる徳田秋声が大正4年(1915)に発表した小説を原作として水木洋子の脚本、高峰秀子の主演で撮られた…
黒澤明の言うように、成瀬巳喜男は本当に“映画のエキスパート”という感じ。日本四大巨匠の中でも、とりわけスマートで“エキスパート感”、“映画ウマ夫感”が強い。
映画史を刷新する強烈な一打!ド名作を!…
まだ4月、もっと「最高!」に出逢えるのでは?てことでの4.8。
今のところ今年のナンバーワン作品。
才覚のあり「過ぎる」女にはダメ男がつくのは、人生プラスマイナスゼロだから?ただの気の強い出来るだけ…
当時のステレオタイプの女性像をぶち壊すような逞しい高峰秀子のキャラクターが鮮烈強烈!表題通りのただの荒くれ者ではなく、自尊心が高く強固な意志を持った女性。凄いハマリ役だった。森雅之はここでも安定の不…
>>続きを読む転んでもただでは起きないシマがたくましすぎる!高峰秀子サイコー。
出会う男みんなろくでもない信用できない人たちばかり。上原謙がこんな嫌な夫を演じるのは初めて観た。加東大介認識したのは初めてだったが…