金日成のパレード/東欧の見た“赤い王朝”の作品情報・感想・評価

金日成のパレード/東欧の見た“赤い王朝”1989年製作の映画)

DEFILADA

製作国:

上映時間:86分

3.3

「金日成のパレード/東欧の見た“赤い王朝”」に投稿された感想・評価

saodake

saodakeの感想・評価

1.5
ひたすらパレードでのマンセー連呼を見せられて気が滅入る。
一般人がみんな痩せて日焼けしてるところに苦労を感じさせる。
北朝鮮帰国者の証言と一致する姿。
r

rの感想・評価

-
映像史料📖
ナレーション聞いてると気が滅入るから、途中からギター弾きながら映像だけ観てた🎥
マスゲームは本当にすごいと思う
menoki

menokiの感想・評価

3.2
独裁体制特有の狂った美学を、まざまざと見せつけられる作品。

■ 概要

1989年にポーランドの映画スタッフによって製作された、北朝鮮の実態を映し出したドキュメンタリー。
88年9月9日、北朝鮮民主主義人民共和国の建国40周年記念式典に招待されたポーランド国営テレビ局のアンジェイ・フィディック監督らが、北朝鮮側から提供された資料や案内に一切の演出や主観も加えず、100万人が一糸乱れぬ壮大なパレードをそのまま撮影。
その映像から、指導者・金日成(キム・イルソン)を神格化する同国の社会の姿を、逆説的に明らかにしていく。


■ 感想

「ひるおび!」などでよく北朝鮮関連の話をピョンジンイルなどがするが、その人の話を聞くんだったら、本作を観た方が遥かに勉強になる。
歴史資料的にも貴重な映像だと思うし、何千人もの子供達によるマスゲームは、スケールが大きく鬼気迫る程の迫力がある。
そして何より、金日成の恐ろしい群衆操作や厚かましさには、目を疑うばかりだ。


民衆A「偉大なる首領様」

民衆B「親愛なる指導者同志」


人々は口を揃えてこれらの言葉を発する。
観光名所を案内する際も、


案内人「偉大なる首領様が子供の頃相撲を取っていた場所です。」

案内人「偉大なる首領様は道を行くおばあさんのために車をお止めになった。」

案内人「偉大なる首領様は朝早くから起きて作付けを指導される。」

案内人「親愛なる指導者同志は科学者達の難問を一瞬で解決される。」


などと、観光名所とは全く関係ない話をする。
厚かましいにもほどがある!!

このように、過酷な独裁体制を敷いている場合、画一的で整然とした陰影のない物を偏愛するような狂った美学に陥ってしまう。
これは右翼左翼関係なく、どちらでも必ず陥る。
それは、私が最も嫌悪感を抱くものである。

つい80年くらい前の日本もこれと同じ、いやある意味では北朝鮮以上に酷い状態だったと思うと恐ろしい。
そして悲しい事に、現在の日本国内にも、形は違えどこれとよく似た匂いの世界が存在する。

片方は歪んだ正義感、もう片方は被害妄想のみで敵対者を批判している。
考え方は正反対だが、根っこの部分はどちらも全く同じである。

似た者同士なんだから仲良くすればいいとは思うが、お互い思想が凝り固まっているので、反対意見を絶対に聞かない。
こういった考えは非常に危険である。


非常に刺激的で、観終わった後には頭がクラクラしてくるものの、嫌なものを通じて自分を発見する事が出来るので、一度くらいは観た方がいいのかもしれない。
ラール

ラールの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これを見て、面白いという感情は一切なかった。北朝鮮側のプロパガンダに余計な手を加えずにまとめただけあって、見ててひたすら気が滅入る。
ただし、後世に残すべき映像作品だとは思った。そうした歴史的価値を踏まえて、高めの点数を付けた。
MRFOX

MRFOXの感想・評価

3.0
マスゲームが超面白い!漁船の山車の上でカニの着ぐるみが踊ってたりとか。
やらされてる人民はたまったものではないだろうが、この総合芸術を継承するためにも、国体護持してほしい。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

2.8
日本の隣国にこーも、得体の知れない民族というか得体の知れない文化というか得体の知れない何かがあると思うと非常に恐怖しか感じなかった。何も情報得られないし関わることもできない北朝鮮と言う民族一体どんな人たちなんだろう。テレビのフィルターでしか見たことのない残虐性の出来事や拉致問題などしか知らない我々一般国民はひたすら気の毒だなぁと思ってしまう。この映画を見ていると必死さを感じてしまった。必死でアイデンティティーやイデオロギーを発信しようとしている。それから共産主義が素晴らしいと言うことをごり押ししている。それと愛国教育は共産主義思想を埋め込むためらしい。やはり恐ろしすぎる…偉大な指導者、敬愛する指導者とりあえず偉大と言う言葉を何十回も聞いたこのドキュメンタリーで。
ぶぶこ

ぶぶこの感想・評価

4.5
建国40周年記念のパレードを、ポーランドスタッフが淡々と撮影しており、却って凄みを増しているドキュメント。
佐藤慶の淡々としたナレーションが素晴らしすぎる。これは1988年の建国40周年セレモニーをポーランドのスタッフが撮影したもの。ちょうどその頃、ソウルではオリンピックが、そして東欧はビロード革命をはじめとして、「崩壊」の足音か聞こえつつあった頃なんだよな・・・と感慨に浸る。
映画を見終わった後、一緒に見た学生には「北朝鮮の金王朝は、天皇制の最悪のカリカチュアの一つ。戦前の日本は、外から見たらあんなもの」だとか「マスゲームは美しいものです。全体主義は美学を何よりも重んじます。ナチスの軍服が「美しい」のは当たり前」だとか、「映画で金日成同士、万歳!と叫びまくっているけど、「万歳」という言葉も日本が発明して輸出されたんだよね。ちなみに安重根はハルピンで伊藤博文を射殺したとき、周りのロシア人に聞かせるためにロシア語で「ウラー(万歳)」と叫んだんだよ」とか、トリビアも交えつつ解説。
ナユRA

ナユRAの感想・評価

3.5
「北朝鮮・素顔の人々」と二本収録。
1988年北朝鮮建国40周年記念式典にポーランドの取材班が正式招待され北朝鮮の案内により撮影されたドキュメンタリー作品。

将軍様万歳を86分見続ける日曜日の昼下がり。先日見た「ピョンヤンダイヤリー」とは違い撮影側の質問は一切なし。病院、幼稚園、撮影所、そしてパレードと古い映像だが、観光者気分になれました。
金日成の伝記は4ヶ国語に翻訳され云々。お年寄りに優しい金日成、金日成のおかげで作物が実るとか…凄いですね〜。

金正日も映りますが金日成の方が貫禄がありカリスマ性を感じました。
そして、彼らは映画製作もしそこを強調し賞賛するので、映画は娯楽とは違う権力者の特権なのかなー。と、チュチェ思想てなんだろー。と、お隣の国は本当に摩訶不思議!途方にくれるだけです。

パレードに出てくるトウモロコシの着ぐるみが可愛かったです。
土偶

土偶の感想・評価

5.0
(映画として5.0付けます)
北朝鮮が1988年に建国40周年を祝ったマスゲームやパレードをポーランドの撮影隊による記録映画。北朝鮮からお膳立てされた場所を丹念に撮影し、ナレーションの原稿もチェック済みと思われる。
多分にそれほど意図が撮影チームにあったかは分からないものの、北朝鮮以外は北朝鮮の思惑とは180度異なる感想を抱く結果になったドキュメンタリーの怪作。
ジフコフ、チャウチェスク、ホーネッカー、チェルネンコに楊尚昆といったお歴々がやたら懐かしく思える。
前回の公開で観た時は周りを映像に写ってる関係者に囲まれた状態で困ったが。
Renkon

Renkonの感想・評価

-
(@シネマヴェーラ 2014.11/19)

完全に未知な作品だったが、女っ気なしの前に一作見るか!って事で観た(結局女っ気なし見れなかったけどな!)
今作は1988年当時の北朝鮮に招致されたポーランド国営社による、北朝鮮の内部映像が収められている。
まるで外向けといった感じの綺麗な部分しか見せない作り方であり、正直退屈だった。
しかし北朝鮮の団体芸は凄い。
パレードの会場の客が板みたいのの向きを変えると金日成の顔になったりならなかったり。
あと金日成の生家も出てきた。
そうしてるうちに不思議と、、睡魔が、、きて、、あれ?寝た。
目覚めると「JSA」にも出てきた境界線みたいなトコが出てきた。(ほら!あの写真のやつ!)
子供が銃をいじくっていた。
最後にパレードの映像が映し出されて終わった。

個人的にはその後流れた「北朝鮮、素顔の人々」という短編作品の方が衝撃的だった。
北朝鮮では、あくまで上流階級の生活しか基本撮影許可が出ない。
それほど下級階級の人民の生活は困窮してるのだ。
"無断撮影したものは公開処刑"という危険を冒してでも、この撮影者は人民たちの実態を映し出す。
人民はヤミ市で生計を立て、孤児たちは観光客の捨てた腐った食べ物で飢えを凌ぐ。
孤児たちは浮浪児と呼ばれ、街を彷徨う。
まるで戦後の日本のような姿が、現代の北朝鮮には存在している。
実際にタブーを犯した人民が、公開処刑される映像が挿入される。
社会主義を妨害したものは、こうなるというアナウンスの後、遠くに見える人が射殺され、身体が倒れこむ。
中学の頃に友達に見せられた、アフガンでの処刑動画を見せられたのを思い出した。
映画ではなく、リアルな世界でそれは執り行われていた。
兵士が武器を移動するのが面倒だという理由で、処刑場所近くの民家に置いていったというエピソードも酷い。
あまりの理不尽な実態に唖然とした。
本編である金日成のパレードとこの素顔の人々は、二つで一つなのだろう。
"対比"によって真実が抉り出されている。
観光客相手に歌う少年の歌声に、民衆の精神が宿っていた。

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