以前に観た「田舎司祭の日記」がとても良かったので、ロベール・ブレッソン監督の作品をもっとしっかりと観ようと思っていました。
最初のシーンからスリリングでしたが、モノクロの陰影と音で上手く独房の閉鎖感…
画面や音をここまで切り詰めてもこんなに面白いとは……、凄いよロベール·ブレッソン。画面の狭さがちょうど監獄の中みたいに作用してる感じ。ナレーションも本作のはとても良い、ベッドシーツを裂いて作った縄を…
>>続きを読むブレッソンらしい「余分を削ぎ落とした」純度の高い映画。
脱獄映画といえばサスペンスやアクションを思い浮かべがちだが、この作品では派手な盛り上げは一切なく、囚人のわずかな所作、木片を削る音、縄を結ぶ指…
このレビューはネタバレを含みます
対独レジスタンスの闘士アンドレ・ドゥヴィニの実体験を基にした脱獄映画。
主人公のフォンテーヌが同じく収監された者と手紙のやり取りをしたり、脱獄を試みる手のショットは、次作の『スリ』に引き継がれて…
ちょうど映画のショットについての本読んでるからその視点で観ちゃったのだけど、4:3のアスペクト比でクローズアップが多かったから、独房の孤独さの強調や観客による感情移入ができる作品だったと思った。その…
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