「これは真実だ」と断言した上で始まる、一人の男の脱獄する過程を描いた、実話に基づく作品。
手記を原作にした真実(?)だからか、映画で一人称を感じたのは初めてだった。執拗なまでに間近で眺めさせられる…
リアリズムを追求した映像作家ロベール・ブレッソンの脱獄サスペンス。
ナチスによって収監されたフランス人レジスタンスの男が脱獄に向けて地道な準備を進めていく物語です。
視点を獄中の主人公だけに絞り空間…
ギャスパー・ノエ風のひとり語り心情ナレーションを伴った脱獄物。
脱獄がうまくいくのかいかないのかってのが話の推進力になっているぶん、最後まで緊張感を持って見ることはできる。
作劇はすごく淡々としてい…
ロベール・ブレッソン本人の署名での宣言の通り、時折差し込まれるBGM以外は取り立てて恣意的な演出はなされず、『真実をありのままに』提示することに重きを置いたスタイルなのだろうか。
日記のようなモノ…
排泄物は独房内の缶に溜めて、1日1回各自で中庭の糞尿溜まで持って行って捨てます。こういう場面はモノクロで助かります。でもやっぱり臭いは想像してしまいました。
主人公は慎重です。用意周到です。でも大…