半世紀以上時間が経過すると言語はかなり変化する。
佐野周二も原節子も佐田啓二も、台詞回しを聞いているだけで脳のお笑いスイッチが入ってしまう。
焼け跡と思しき背景をさり気なく押し隠し、進駐軍御用達の自…
じゃあつまり、圭三が泰子を好きになろうとしたのは無理やりだったのか?ホモセクシュアル的可能性を見出して、そこの論理がよく分からないよ 結婚という古い規範に飲み込まれたってこと?
でもでも、ここまでス…
佐野周二さんの顔芸(バレエ見てる時の)がおもろい。あとしきりに「僕には金稼ぎの才能しかなくて…」と言ってるのがなんか妙な野暮さ。佐田啓二さんの恋愛沙汰になるとカッとなるのがまぁ怖い。
原節子さんの演…
リズムがよく、下手な映画よりも面白い
ウッとなる、ともするとドロドロの悲劇になりそうなところを、絶妙なカット割や細かい演出でコメディとして持ち堪えている奇妙な映画。
人物の表情や動作がよくキャラクタ…
ツッコミどころ満載で面白い。
原節子の顔面が、映画の意図以上のものになっていて、コントロールできていないのが面白い。
佐野周二と佐田啓二の頬ずりダンス。
クロスカッティング的な足元。
バレエのシーン…
戦後における身分の変革と混乱をラブコメと巧妙に結びつけ、明るくも骨格のあるドラマと新たな時代の到来を予感させるラストが爽やかな名作に。何より、主人公の佐野周二と原節子が惹かれあっているのにお互いの出…
>>続きを読む佐野周二と佐田啓二は兄弟であると思い込んで観ていたら、だって佐田啓二は佐野周二のことをアニキと呼んでいたんですもん、中盤で、佐野周二がお前を浮浪者の中から拾ってせめて一人前にしたいと思っていた云々と…
>>続きを読むお得意様に懇願され、渋々お見合いをしたお嬢様・原節子に一目惚れする佐野周二。
戦後の傷を抱える人物が多い中、彼らの愛嬌たっぷりな姿や粋なやり取りに癒やされる。
40年代の佐田啓二は初めて見た。佐…
喜劇って評価されてるけど、その表面的な面白さとは別に、ゾッとするトコロのある映画だと思うし、なんなら観るのシンドイ。落ちぶれた一家の圧感、結婚に対して謎めいているクィアなヒロイン、同様に飄々とした主…
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