映像小説というか小説に映像をつけて読んでいる感じ。教授のピアノが深みを奏でる。
宮沢さんは何か滲み出るものがあって、それだけで物語の色合いが深まる。特にご主人の悲しみではなく、もういない奥さんの悲…
◎ 孤独と砂のようにザラザラしたモノクロ画面
坂本さんの物悲しげなピアノと相まって独特の余韻が素晴らしい!
極端にセリフは少なくモノローグが多い。
少ないセリフもモノローグに沿う形で映画に最小限のリ…
彷徨うトニー滝谷(イッセー尾形)のお話。
生活感のない身のうえ。
たどるようなピアノの音(坂本龍一)の連なりがスライド写真のような映像に寄りそう。
幻のように寄り添っては離れる英子(宮沢りえ)の…
『トニー滝谷』('04日)観た。村上春樹原作。無機質な絵を描く孤独な画家の半生。ジャズミュージシャンの息子として生まれ服を買いまくる妻との結婚生活、死別、そしてさらに孤独に。叙情的できれい。宮沢りえ…
>>続きを読む愛を知ってしまったが故の孤独感
膨大な衣服はもはやただの抜殻
妻の残像に苦しめられる
衣服やレコード同様、彼もまた遺されたモノだった
空っぽの衣装部屋の喪失感
今度こそ、本当に独りぼっちになった
ぽ…