とても不思議な映画だった。
村上春樹は好きでよく読んでる方だと思うけどこれは読んでない。朗読劇のようだった。
孤独だった人が人と暮らして孤独でなくなった時次に来る孤独を恐れるってものすごくわかる、常…
『トニー滝谷』
久しぶりに見たんだけど、やっぱり好きだと思った。静かで、清潔で、寂しい感じが見ていて飽きない。葛西薫の作ったサントリーの烏龍茶のCMに近い感じ。
声に出すとツラい村上春樹のセリフ…
トニー滝谷の父滝谷省三郎はジャズミュージシャンで懇意のアメリカ将校のファーストネームから命名された。イラストレーターとなったトニー滝谷は担当で15歳下の女性英子に恋し結婚する。英子は服を着るために生…
>>続きを読むドライブマイカーの時もだけど、なんの情報もなく見て、村上春樹だったのね。と思いました。
しかも、ずいぶん前の映画。
淡々としたナレーションで進んでいく。時々本人のコメント。
なんとなくだけど、ドライ…
文学的心地良さを残しつつ、映像化されていて良い。
イッセー尾形の声って、耳に残る不思議な魅力があるから好き。
『ドライブ・マイ・カー』も、『バーニング』も、『トニー滝谷』も、村上春樹の映像化に成功…
このレビューはネタバレを含みます
原作は未読。
全体的に彩度の低い画面が落ち着いた、若干の非現実的な現実を思わせる。ゆっくりとパンして画面が流れる様は、より物語の時間感を感じさせる。
何も知らない時の孤独と、何か知った後の孤独って…
トニー滝谷の人生を通して描く、段階的な孤独と逃れられない宿命。
村上春樹の短編小説を映画に落とし込んだ本作ですが、市川準監督の脚色が光りに光った良作だったと思います。
ただ映画として観るとダサさとい…