カッコいい。
その一言に尽きる。
11分にも及ぶという狂気の冒頭ワンカットから、脳天をぶち抜かれてジンジン痺れた。不穏な音楽と美しいモノクロのもと、計算され尽くした導線で無駄のない動きが続く。そのカ…
悔しいけどよかった。話の展開とかは、そんなに特徴的ではないけど、それゆえに、監督の演出が光っている。頑なにあの部屋を見せないところとか、結論出てんのにただ歩くシーンを長尺入れたりとか。
長回しで若干…
夜の港、閉ざされた視線、そして拾ってはいけなかった金。
冒頭から長回しが続き、
動かないカメラ、少しずつ移動する人物、
照明と影の濃度によって、時間そのものが粘性をもって迫ってくる。
タル・ベーラが…
窓の外にあって、本来手の届かない様なモノを偶然獲得した時、元々自分がそのレベルに達せてない以上 中途半端に持て余し、結果日常に与えられる変化は微妙なものにしかならない。それは主人公がそうなのはもちろ…
>>続きを読む白黒→顔に差し込む光の強弱。最後ブラウンの妻の顔に影がなかった気がする。白黒にするのことで白黒によってぼやかされた細部が観ている側に委ねられる。
カンカンという音→マロワンの家で等間隔なっていた木…
すでにタル・ベーラスタイルは明確に確立されている感はあるものの、らしさは多少抑えられていたように思う。
…いや、こっちが慣れただけか?
ただ今作に限った事ではないが、なぜか際立っていて気付いたのは…
港での殺人事件を目撃した男は、殺人事件に関わった大金が入ったアタッシュケースを拾う。しかし、倫敦から来た警察官によって徐々に窮地に追い詰められていく...というお話
オープニングから素晴らしい。
…
長回しの可能性。
ベーラ・タル。
『メグレ警部』シリーズを著したジョルジュ・シムノンの同名小説を底本とし、クラスナホルカイ・ヤースローとタルが脚本を著した作品である。
本作の概要や粗筋と云ったアウ…