原作はポール・モーランの「ヘカテの犬たち」。ダニエル・シュミットとパスカル・ジャルダンが脚色、ダニエル・シュミットの美学が炸裂した監督作品。ローレン・ハットンのどこか退廃的な美しさ。
PARCO S…
このレビューはネタバレを含みます
82点
ベルン 1942年。
高級レストランでのパーティー。
ドイツ軍の侵攻が中々思うように行ってないようだと話題に上がる中、初老フランス大使ロシェルは意見を求められたがシャンパングラスに1点見つ…
ダグラス・サーク的というか、古典的ハリウッドのメロドラマをここまで完璧に模倣し得えた映画ってなかなかないんじゃないか。
単純なカット・バックに厚みを持たせて同一化と対立を完璧に表象してみせる技術って…
改めてダニエルシュミット最高傑作
結局民主主義という自由はそれが国境の内側でしか成立しない思想である限りやがて、自国の民の自由は獲得してもその後他国を支配する為の武器としてしか使われない残念な主義…
観終わった後の芸術を鑑賞した気分、バリーリンドンに近しい感情になった。
どのシーンを取っても完璧な構図でカメラワークが素晴らしい。
ジャケットにもなっている窓辺での行為と螺旋階段でどんな夢を見たか…
初めから終わりまでどこを切り取っても絵画のように美しい
影と光の演出がバッキバキにキマってる
ワルツと異国の音楽が入り交じっていくの現実と虚像の輪郭がどんどん曖昧になっていっていく
クロチルドの不…
"魔性の女"の魅惑と絶妙な身の引き方、妄想を喚起させるような言葉に、真っ直ぐに翻弄され続ける男。
あまりにも誠実に、誘惑に墜落していく男には悲壮感とともにユーモアも節々に伺える。
また、"魔性の…
ひゃ〜良すぎる…
照明の効果も完璧、部屋も服も、なにもう全部可愛い。
夢の中で嗅いだ香水の香りをひたすらに追いかける男って感じ。
その構図は側からみれば滑稽に見えるけど、結局美に勝るものはない。戦争…