深夜カフェのピエールの作品情報・感想・評価

深夜カフェのピエール1991年製作の映画)

J'EMBRASSE PAS

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

3.1

「深夜カフェのピエール」に投稿された感想・評価

原題のJ’embrasse pas(キスはだめ)、『月曜日のユカ』みたいだな。
べアール演じる娼婦が警察に捕まって軟禁され、失禁してしまういたたまれなさ。震えるほどの羞恥心と屈辱感に苛まれ涙をこぼす姿は、『天城越え』で感じたものと同じように心に刺さる。その後の無邪気な笑顔に救われる。この役は『パンドラの匣』のルルからインスピレーションを受けているそう。この髪型が似合うのはルイーズ・ブルックスとべアールぐらいでしょう。

※DVD不良のため未採点
主人公のダメっぽさが見てて辛い。無知と経験のなさってのは罪だね。なんか親近感湧いて嫌だわー

そこからうまく立ち直ればいいんだけど墜ち方が現代人っぽいってか何というか。DVD化して布教したい。
田舎から都会へ俳優を目指し出てきた少年ピエールがパリで敗北していくドラマ。
アンドレ・テシネ監督作。この人の作品はなぜか胸に残るものが多い。この作品も然り。

純粋で無教養で自意識過剰であるが故に人を傷つけたりする少年が都会で生きる術を身につけ、何かを失ってしまう。
たぶんピエールのような人たちは沢山いるのだろう。
無一文になって男娼を選択するのが痛々しい。

また都市生活者の孤独のようなものが色濃く描写されているのが素晴らしいと思う。

かなり小説的な味わいを持つ作品で、都会と田舎、夢と現実、同性愛と異性愛、愛と売春などピエールは「世界」を文字通り身をもって知ることとなる。

原題は「キスはしない」。そんな彼の最後のプライドも壊す展開は衝撃的。

またパリへ戻るとピエールは宣言するのだが、彼は最後どこに向かったのだろうか?