机竜之助という男は、剣士である前に超サディストの連続強姦殺人犯であり、父親にも「一日でも早く死んでくれたら、世の中の人々が救われる」とまで言われるほどだ。
千恵蔵版は様式美を、市川雷蔵版は耽美な雰囲…
「大菩薩峠」がたくさん製作されてるとは知らず、雷蔵さんの映画と思い込んで見始めたら仲代達矢さんでした。
ところがその仲代達矢さんが凄い!!
いきなり無抵抗のおとなしいおじいちゃんをぶった切る、き◯…
大菩薩峠は、1935年の日活による1回目のあと、13年間に4回も撮られている。しかも本作以外は3部作。
1953年、監督・渡辺邦男、主演・片岡千恵蔵、東映モノクロ。
1957年、監督・内田吐夢、主演…
内田吐夢版は3回くらい観ていて大好きなのだけど、ザ・虚無な千恵蔵とくらべてザ・気狂いに刃物な仲代達矢の机竜之助もなかなか。どこで終わるかと思ってたらあそこで終わっちゃうのね。三船敏郎が斬られるところ…
>>続きを読む刀が斬る。人が死ぬ。その瞬間に、感情は流れない。
正義も悲しみも観念も伴わず、ただ「斬る」という行為の運動だけが残る。
あたかも自動的に動く破壊装置のように、他者を斬り、自らもまた空洞を引きずってい…