「仁義」におけるアラン・ドロンとジャン・マリア・ボロンテの結びつきかたは、最も男らしい男の心情的連帯の典型なのだと思う。
この二人は、ただの一言も自分の気持ちを説明するような言葉はしゃべらない。
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イヴ•モンタンが一人だけ黒スーツで決めて強盗してるのとか、酒の匂いだけ嗅いで心を落ち着かせる所作など頭ひとつ抜けた人物造形。怪物の居る棚へのズーム。流れ弾で頭を撃ち抜かれるギャングや追手の処理がや…
>>続きを読むクライム映画なのに静けさが特徴的で、多くを語らない台詞も作品の魅力を深めていて良かったです。
何より中盤の強盗シーンが一番印象的で、息を飲むほどの静けさの中淡々と進めて行く様子に緊張感と同時にワクワ…
そ、それ仏陀じゃねーし、、、。
初見。メルヴィル二本目。
アラン•ドロン、イヴ•モンタン、ジャン•マリア•ボロンテという尊死必至メンツのケイパーもの。
にしてもモンタンはいっつも弾作ってんな…
<奇縁で結ばれた男たち、それぞれの生き様>
原題の邦訳「赤い輪」は人間の運命を変えるような出会いや縁を意味するらしい。裏社会でうごめく男たちが運命的に呼び寄せられ、それぞれが自らの役割を果たして「…
マッティ刑事にパリまで夜行列車で護送されていたボーゲルは、刑事が寝入ったすきに手錠を外して逃亡を図る。 一方、刑務所を出所したコレーは、貸しのあったリコを訪ね、貸しを返すことを求めるがリコは断る。 …
>>続きを読む「サムライ」の作風がドツボすぎたので、メルヴィルの代表作の一つである本作を鑑賞。
本作も、青灰色の映像・物音・出演者たちの渋い佇まいだけで創り上げられた静の世界が、何とも美しく重厚で落ちつく。
長…
本当のカッコ良さとは、その人間の生き様のことだと、年齢を重ねた今、実感している。
死を迎える時に、生き様が無様だったと後悔する男にはなりたくはない。
本作を見ないで死ぬのは、男性として生まれた者の大…
[5人の男たちの末路]
「サムライ」に続いて、ジャン・ピエール・メルヴィルの作品を観る。これも、裏切りと友情が犯罪をベースに絡み合う。
ラストでこの男達の末路を観ると惨憺たる気持ちになる…