敏腕弁護士・ボギーがチェスの駒のように陪審員を鮮やかに攻略していく法廷劇かと思いきやそうでもない。
半分ほどを占める回想パートは「夜の人々」「理由なき反抗」を思い出す寂しげな男女のメロドラマ仕立てで…
随分昔の映画。
目撃者二人の為に拘束され警官殺しの裁判をかけられるお話。
逮捕された経緯が現代では無理が多くて笑ってしまうが、
当時は監視カメラも携帯電話も無い時代。
そう考えるとあながち間違…
その愛らしい処女作『夜の人々』をわが心のベスト・テンに選んでおきながら、僕はニコラス・レイのことをよく知らない。彼がジム・ジャームッシュやヴィム・ヴェンダースの師匠であることも、映画史的には常識でも…
>>続きを読む法廷劇の中で、狂言回しであるH・ボガードの主観に彼がその場にいなかった被疑者(J・デレク)の回想が入る。
ということはラストはアレだったわけで、途中までの弁護士ボガードの陪審員たちに聞かせるストーリ…