カール・テオドア・ドライヤー・セレクション Vol.2、にて。
面白い。
いろんな角度から言って、面白い。
まず、100年近く前のこの作品が、現代でもたびたび散見される、家庭の中での封建的な男性…
ドライヤーの作品で入門としてふさわしいのはこの作品ではないか。ストーリーが分かりやすく、なおかつ飽きない。ほぼほぼワンシチュエーションの家族劇でドライヤーっぽさもある。
内容はあからさまなアンチ家父…
既に何人もの方が指摘されているが、今作はジャンヌ・ディエルマンのプロトタイプと言える。家事がどれほどの労働なのか、一つ一つ執拗に切り取り、男に家事をさせる。覗き穴のような画角は乳母から見た視点だろう…
>>続きを読む鍵穴から家族を覗き見るような視点が印象的なホームドラマ。
ジャンヌや奇跡の様な超絶技巧的なカメラワークではないのだけど、狭い室内の性差別・抑圧的夫権主義がよく捉えられている。
ドライヤーがこの時代…