この暗さはなんなのだろう?
古き良きアメリカ映画の爽やかさを期待する向きには拍子抜けするしかないのではないか。
悪党が来るとわかっていながらただ待っているという奇妙なストーリー、仲間を募るが結局誰も…
刻々と死が迫る恐怖にビクつきながら協力者を求めて街を徘徊する主人公。そんな主人公に決して手を差し伸べない利己的な住人たち。誰も彼もおよそ西部劇の登場人物とは思えないみっともなさで、ヒロイズムの解体に…
>>続きを読む邦題は『真昼の決闘』で大丈夫なんだろうか(もっとも公開から70年も経っているわけだけど)。
いわゆる西部劇と言われて想像するような(あるいは単に西洋的な)「決闘」シーンなんて一度もなく(釈放されれば…
12時の列車でヤツが来る
列車の到着シーンは、迫る正午、皆が固唾を飲んで時計を見つめる張り詰めた空気と、それを裂いて鳴り響く汽笛の絶望感を、それまでに何度も時計や地平に続く線路を映していたことでよ…
"I'm the same man with or without this."
"I'm not trying to be a hero. If you think I like this, y…