ツィゴイネルワイゼンの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「ツィゴイネルワイゼン」に投稿された感想・評価

Hiromasa

Hiromasaの感想・評価

4.3
中学生のとき見て、これはさすがにすごいと思いました。大谷直子とか、桃とか、細部の印象は強烈ですが、全体としてはどうなのか、また見直したいですね。
悟

悟の感想・評価

3.7
アフレコばっかですごい静かな映画。
不思議な劇みたいだった。
書庫番

書庫番の感想・評価

4.4
2018年12月4日 レンタルDVDにて鑑賞。

内田百聞の短編「サラサーテの盤」他を原作とした(ノンクレジット)、五人の男女が現世と常世が交錯する世界を彷徨う姿を幻想的に描く、鈴木清順の代表作。

軸となるストーリーは勿論あるのだが捉えどころのない、然し観る者の心と頭の中を確りと侵食してくる様な作品だと感じた。
死の影が纏わり付く自由人の中砂と、その友で生真面目で現実的な青地。
この表裏一体とも言える二人の関係が、既にこの作品世界全体を象徴している。

鑑賞途中は難解だとも感じたが、観終わった後は不思議と自然にあれこれ考えを巡らせている。
5人の男女の関係性や死の謎……いや死んでいるのかいないのか、そもそも本当に最初から生きていたのか?
作品を振り返る事でこんなに心揺さぶられる事も中々ない。

原田芳雄演じる中砂の野性と知性が同居する感じがとても魅力的に映るし、それを引き立てる存在でもある青地を演じる藤田敏八が(猫背も含めて)また良い。
水密桃(と原田芳雄)を舐めまわす大楠道代と、序盤の光が後で色濃く影を成す大谷直子がとても淫靡な美しさを醸し出す。

本作は鑑賞すればするほど深みに入り込ませてくれると感じ、ソフト購入を検討中。
Satsuki

Satsukiの感想・評価

4.3
色情狂夫人の餌食となった、腐りかけた水蜜桃、うす切りのハム、中砂の目玉
本多

本多の感想・評価

4.6
お見事
音声全部アフレコだから、雑音がなくて、余計浮遊感があって現実離れしてていいね

岩井俊二が影響を受けた映画にこれを挙げてたけど、『PicNic』の3人組のモデルってもしかして『ツィゴイネルワイゼン』の3人組だったのかな
マサル

マサルの感想・評価

5.0
国立映画アーカイブの特集上映「映画美術監督木村威夫」で。いままで原田芳雄の奔放さにばかり目がいってたけど、他の役者さん、カメラワークや美術も楽しい。娘の夢に現れた男が話したことなんて!
tarouman

taroumanの感想・評価

3.5
国立映画アーカイブ

大好きな内田百閒が原作なので前々から観たかった本作。半分覚悟はしていたが案の定というか虚実入り乱れた幻想的な作風はかなり難渋で噛みごたえ十分。

鑑賞後のロビーでご老人たちが、何だかさっぱりわからねえといみじくものたまっていたとおり、当方も鑑賞中は、最後まで我慢して観た2点、という評価を下していた。しかし、しかしですよ、この日は「近松物語」と本作をハシゴというウナギと梅干みたいな取り合わせだったのだが、観終ったあと印象に残っているのは堂々たる「近松物語」ではなくこちら。

大大好きなつげ義春は夢をそのまま絵に落としたと勝手に決めているが、こちらはそこまで飛んではいない。一応つじつまは合わせようとしている。ただ、気を許すとあっち側から侵食してくるので合理的に観ることを許さない。まずカット構図ありきなのか、スジなんか関係ねえこの絵を入れたいんだという清順翁のアーティスト気質が画面に満ち満ちている。

主演の4人の存在感が半端なく、素人くさかった藤田監督も観ているうちに妙にはまってくる。脇の門付芸人ご一行も強烈。海に盥を浮かべて琵琶を弾くシーンなんかはつげっぽくてかっこいい。

原作といわれる百閒のサラサーテの盤はすっかり内容を忘れていたが、レコードを返してください、からの幼稚園に行っていないんですわ、は覚えていた。確か唐突につぶやかれて突然終了する流れで、人を不安に陥れる百閒小説の不気味さが印象に残っている。本作はその百閒小説の雰囲気をよく表現している気がする。

とはいえ観るにはなかなか気合が必要で、家で見ていたら間違いなく早送り。映画館での鑑賞をお勧めします。
不思議に後を引く。
一

一の感想・評価

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原田芳雄が途中退場してどうなることかと思ったがビンパチと大谷直子で怪奇映画じみた展開になり眠気も覚めた。
憚り

憚りの感想・評価

4.5
特異な撮影・編集技巧と妖艶な幻想譚が見事に噛み合った傑作。カット割りはアクロバティックだが、奔放さやチグハグさは感じられず、完成されたショットに時間的・空間的豊かさを与えるとともに、彼岸・此岸の境界を溶かしていく。
三途の川のような切り通し、屋敷内でのトリッキーなカメラワーク、傘の透かし、中砂の手、周子の舌、溢れんばかりの官能。
2018/11/18 国立映画アーカイブ
原田芳雄がステキ過ぎる
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