はじめての市川崑作品
部落差別をこの作品を見るまで、こんなに考えたことはなかった。
もし自分だったら、と思うと色々な気持ちが出てくる。
そして子供たちの素直な心。
友情や家族愛、様々な愛が表されてい…
丑松の東京への去り際、土屋と追いかけてきた生徒のうちの一人がお母さんが用意したという茹で卵を渡すシーンに全てが収斂されていただろう。
出自に関わらず、子ども達の慕う気持ちが一番裏切りようがない。
…
これまで観た映画の中で、最も悲しい映画だった。それは、この物語が作品の中だけで完結しておらず、100年後の「現代」とつながっているからだ。「部落民」を「LGBT」に置き換えれば、まるで同じ物語になっ…
>>続きを読むどんよりした話だしなーっと思い(原作辛い)乗り気でなく観たら、とても面白かた。市川崑なのですね。映画館で観られてよかた。画面、美しい。雷蔵が繊細、うじうじしてるのに素敵。杉村春子良い。上質で上品。そ…
>>続きを読む没後50年特別企画『市川雷蔵祭』にて。
部落出身という身分を隠し、田舎の教師として生活している男。
戒めを破る事が良いのか悪いのか、自問し苦悩する姿が市川雷蔵のはまり役。
氏より育ち。
三國連太郎と…
部落民として生まれた瀬川丑松は、父親の「決して出自を明かしてはならない」という戒めを守り、小学校教諭として暮らしていたが、部落解放運動の活動家、猪子連太郎と出会い、部落民も同じ人間だという思いを強…
>>続きを読む青年瀬川が、部落民として産まれてきた事を隠しながら生きていく後ろめたさと辛さ、葛藤を描いた最上級の作品
身分(今となっては身分というのもおかしいが)を公表しないと父と約束し、教員となって暮らす中、…
原作を5回くらい途中で断念してしまっているのでまず映画で、という事で鑑賞。
淡々と進むけど告白までのくだりは結構ハラハラした。言葉遣いが大変に美しいし人物の配置の構図もかなり計算されているようで映像…