さらば、わが友 実録大物死刑囚たちの作品情報・感想・評価

さらば、わが友 実録大物死刑囚たち1980年製作の映画)

製作国:

上映時間:91分

ジャンル:

3.3

「さらば、わが友 実録大物死刑囚たち」に投稿された感想・評価

tristana

tristanaの感想・評価

4.0
最近見たやつの総集編?
仲谷昇→高橋昌也
ケーシー高峰→室田日出男
ショーケン→石田純一

死刑判決を受けていろいろ小細工で逃れようとするが、法律を独学で身につけて無期懲役、仮釈放を獲得。いちいちモノローグも素晴らしい磯部勉さん、恋人の岡田奈々と学生カップルに化けて夜汽車の逃避行、相席で焼酎傾ける浜村純「駆け落ちはいかんよ」チャチャっと美味しそうな食事の配膳、タクアンが大きいのが良い。
磯部勉がすこぶるかっこよいのだが.....音楽が時代劇なんだよなあ.....。。時折入るブルースの日本語曲でダイジェストにお送りするのも、どうも。。青春映画かよっていう。。全体としては割とよく出来てて佳作。
映画はすべからく自由であるべきと信じている者でさえ、中島貞夫は何故かくも自由なのか、と思ってしまう。
その謎を探るべく、いまだ飽きずに中島貞夫を観続けています。

『さらば、わが友 実録大物死刑囚たち』

役所広司さんや石田純一さん、そして亜湖さんも出演されてました。
電気羊

電気羊の感想・評価

3.3
実話を題材とした犯罪映画。帝銀事件(保険職の職員を騙り、銀行に乗り込み、銀行員に感染病の検査だと称して青酸カリを飲ませ16人を殺害し、金を盗み出した強盗殺人事件)の犯人たちは、逮捕され次々と死刑判決を受ける。そのうち一人は脱獄するが再逮捕され死刑執行、他の囚人も死刑執行される中、一人の死刑囚は独学で法律書を読み漁り、裁判の先で自己弁護し、執念で死刑から無期懲役の減刑を獲得する。まあね。死刑囚なんてそれ相応の犯罪を犯しているんだから全く同情できんね。奴らの食費も被害者や俺たちの税金で賄われているさっさと死刑執行させるべき。
思った以上に面白かった映画でした。
主人公の執念がなかなかリアルで引き込まれるストーリーです。
岡田奈々が綺麗です。😀
この作品、中島貞夫作品の中でも地味な扱いだけど、何か好きなんだよなーって感じでつい何度も見てしまう。
タイトル通り、実在した死刑囚達が登場し、感動的なヒューマンドラマのように話が展開していくが、やっぱり死刑になるには理由があるよねと。
本作は刑務所ものでも死刑囚しか扱わないんで少し異色ではある。
中島貞夫は社会的敗者や犯罪者に肩入れする傾向が強いが、本作もその特性が発揮されている。
登場する囚人達は、死刑になるだけあって全員洒落にならないレベルの凶悪犯罪者なのだが、劇中において被害者の存在は意図的にオミットされている。
永島敏行の物語なんて思わず感動しそうになるが、こいつでさえ罪も無い一家を強姦・殺人しているのだ。
だが、中島貞夫特有の泥臭い演出でついつい感情移入してしまうのも事実。俳優陣の熱演も大きい。

磯部勉演じるインテリ犯罪者はかなりハマり役で、凶暴さの中にも聡明さが見え、単なるキチガイ犯罪者にはならない上手さがある。
石田純一や高橋昌也は獄中で新たな楽しみを見つけ、凶悪犯罪者とは思えぬ素朴さを発揮している。
何より、死刑台に向かう永島敏行に向ける愛川欣也の「元気でやれよおー!」が良すぎる。
犯罪者美化といえば確かにそうだが、『脱獄広島殺人囚』でも描かれたような人間のしぶといエネルギーを描く事に関して、この映画はかなり成熟しているように思う。