港祭りに来た男の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『港祭りに来た男』に投稿された感想・評価

始まりの豪放さ、明るさから、じわじわと迫る悲劇性が胸にくる。しかし、七夕祭りの踊りが民衆のパワーを伝えて終末までドラマをしなやかに力強く運んでいく。
水平線の日に満ちた海の開放感と明るさに満ちた漁師…

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3.0
観ながら思い浮かべた固有名詞は、マキノでも笠原でもなく水島新司だった。

笠原和夫の脚本をマキノ雅弘が監督した時代劇。マキノ作品の大友柳太朗は、壮絶な最後を遂げる。本作は、七夕の夜に、お夕、彦一の恋が死をもって成就する。城主が残忍な提案をする。それに乗る彦一。この豪快な大…

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大友柳太朗の豪快なキャラの割にえらいヘビーな話だな…って笠原和夫か。
あまりマッチしてるとも思えないが、群衆の描き方はさすがに気持ち良い。

☆☆☆☆★

こんな素晴らしい作品が配信見放題らしいですよ旦那!

アメリカでは、毎年クリスマスイブの日に『素晴らしき哉、人生!』がテレビ放送されるらしいですが。金ローもジブリばっかり放送していない…

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mira
4.5
マキノ雅弘の殺陣を見ていると殺陣=ダンスすることに思えてくる。お話の前提から悲劇でしかないことはわかっているので、そのダンスの陽気さにグッとくる。
宙返りが軽業師の証左なら踊ることが町人の証か。大友柳太郎の衣装が話を語っていくが、終盤傷だらけの肌が露わになっていくにつれその身分の曖昧さが改めて示され、そしてその最期をも示唆する。
アノ
4.3

大友柳太朗の正体が明かされる後半の画面の充実ぶりにうっとり。心情を乗せた演劇的なセリフのやり取りを役者の配置とカメラの切り替えで映画としか言いようのないリズムを作る。ああマキノ……。
騙されているは…

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一
-

上野昂志が『映画=反英雄たちの夢』の中で「マキノのドラマは、「かたぎ」と「やくざ」の境界の上に成立していたのである」と指摘していたが、本作もまた見事に「かたぎ」=「漁師」と「やくざ」=「侍」の境界を…

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Hiro
3.0
なんにしろ、大友柳太朗さんは悲劇が似合わない役者だ😆

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