原題『The Public Enemy』 (1931)
監督 : ウィリアム・A・ウェルマン
脚本 : ハーヴェイ・シュウ
撮影 : デイヴ・ジェニングス
編集 : エドワード・マイケル・マクダー…
2025/05/06 映画史の勉強。
冒頭と末尾のとってつけたような説教的注意書き。ヘイズコードの時代の足音が聞こえる。
アイルランド系の家庭。兄と弟の対比。従軍し帰還兵となった兄は模範的市民へ。…
ヘイズ・コードがもし存在しなかったら、ハリウッドはどんな発展をしていたのか、どうしても気になってしまう。neorealismやnouvelle vagueがそこまでセンセーショナルになっていたのか、…
>>続きを読む省略を重ねながら、映画としての表現は担保する。
プレコード期らしく暴力的だが、映像はまた写実的であり、かっこいいとは別のギャングの虚しさをはっきりさせる。
引き算を極めているゆえ、淡々とする部分もあ…
主人公はまごうことなき犯罪者なのに、映画史の中で大きな位置を占め続ける"ギャング"(日本はヤクザ)というポピュラージャンル 支持されるワケのひとつは、社会の中に生きることしかできない人間に対して、…
>>続きを読む『犯罪王リコ』『暗黒街の顔役』と共に、クラシック・ギャング映画の三傑と称されるこちらをまず観てみました。
禁酒法時代(1920〜1933)のアル・カポネのギャング抗争を目にした元新聞記者ジョン・ブ…
ドライに事象の提示。ダーティロールモデル。子離れできてなさそうな母親、できる兄の家庭。劣等感、小遣い稼ぎから加速する悪業。雨中の単独出入り、玄関扉開け海苔巻き立位倒れの贈り物。カメラテスト的ほぼフル…
>>続きを読むある悪党の生い立ちとその最期──スラム街に生まれたマットとトム。どこにでもいる悪ガキが、万引き、盗品転売、密造酒ビジネス、殺し、ギャングの幹部と順調に悪党っぷりをグレードアップさせていく年代記。普通…
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