前半の山場である小沢昭一が逮捕されるシーンでの、画面奥から手前へと昭一が連行され、カメラが左に振られ画面奥は漆黒の闇画面手前はライティングされた護送車があり暴力的に押し込まれるフィルム・ノワール加減…
>>続きを読む「すべてが狂ってる」の次の作品だが、こっちの方が好きだ。圧巻。
ヌーベルバーグ以上にサミュエル・フラーを脱構築しつつ、フィルムノワールにもヌーベルバーグにも阿ることない清順節が炸裂する。
観客の…
空間を超えるバストショットや一本道なのに全く位置関係が掴めない最初の捜査、妹が車内で揺れたら直ぐに夜になり、長門裕之がボコボコにされている素早さ。殺しを匂わせて男たちのアップを映し、死体に繋げる。…
>>続きを読む1960年は、日活ダイヤモンドラインが成立した輝かしい年だが、その本線では無い長門裕之、小高雄二、中原早苗に清水まゆみが加わって、傍流の鈴木清順監督によりハードボイルド調サスペンス映画の傑作が誕生し…
>>続きを読む1960年鈴木清順監督、峰重義監督。
大胆な省略やスピーディなリズムは、50年代のアメリカB級映画の典型であり、清順がリアルタイムのハリウッド映画を意識していたことが分かる作品でもある。
近頃の映画…
清順は拳銃が出てくると活きいきする。本作は密航船内の狭い廊下、階段で、「高低差」を活かした清順らしいアクションが繰り広げられる。石炭倉庫への小高雄二の落下、長門裕之との再会、コークスに火を付けての脱…
>>続きを読むこちらも鈴木清順のプログラムピクチャー。決して正義じゃない長門裕之と、長門裕之の妹に恋する小高雄二の2人の新聞記者が、反発しながら麻薬や人身売買などの密航ラインを暴く物語。ともかくグレーなやり方で進…
>>続きを読む清順マジック開花前だけど、この頃からもうすごい。美しいショット連発で「あれ!今の…」ってすぐ巻き戻して見たくなってしまう。長門裕之の顔がダーティジャーナリズムの権化って感じに見えてきてからはずっと面…
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