父ありきの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『父ありき』に投稿された感想・評価

背中がいい。障子を貼る背、釣りをする背、泣く背。父と子の絆とはこのようなものなのか。それだけでは説明できないものがこの二人にはある気がする。
3.8
父と息子で最初は完全に同期していた釣り竿の動きが、息子が動きを止めたことにより同期しなくなる。動きの同期とそこに差異を仕込むことが息子の変化を効果的に物語っている。
tommy
4.5

父子のいい話でした。
セリフがやや聞き取りにくいのでイヤホン視聴推奨。

この頃の人たちは言葉遣いと所作が整ってて格好いいね。
まあ出てくる人みんな真面目な身分だったことも大いに関係あるんだろうけど…

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反戦映画でカットされたシーンがあるということを踏まえて、もう1回観たい。
戦時下で撮られた作品を、サブスクで観られるありがたみ。
4.8

涙涙涙

愛だ〜〜とともに戦争の影が色濃くて、大人になった良平がぼうずになってたところでいろいろ察して辛くなった。
(戦争に関するセリフ、「甲種検査」とかが結構カットされてるから、事前知識があれば察…

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ユロ
4.8
空間と時間の省略が上手すぎる。
良平が頭を丸めただけで社会情勢(戦争の激化)を表現するのには参った。
それにしても笠智衆がこの時32歳ってもはやバグだろ。
4.0
母不在の父子関係。
父とは
甘えさせてくれ、息子の現状を示してくれ、将来の道しるべ
である。この3つを上手く体現している父が笠智衆。
小津は37年に「父ありき」の脚本を脱稿、5日後に赤紙が来る。そして4年後、時世に合ったものへと手を加えたのが本作。しかし戦時下の作品、戦後再公開版はかなり切除されているという。
ACTミニシアターにて

題材は父と子。
「共に暮らす事、別れて暮らす事」に焦点を当てて、父と子の愛が描かれる。
仕事についての父の説教は素晴らしかった。
日本人の教科書みたいな映画ですわ!

台詞は3割くらいしか聞き取れな…

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kana
-

台詞やモノローグでの説明、登場人物が感情を露わにする様子などほとんど無いにも関わらず、親が子を思う優しさ、子が親に抱く憧憬の念が伝わってくる。深い余韻を残す作品。

過剰な演出がなく全てが計算し尽く…

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