わらの犬の作品情報・感想・評価 - 57ページ目

「わらの犬」に投稿された感想・評価

tapes201

tapes201の感想・評価

4.6
20数年ぶりに観た。ペキンパーの代表作は、やはり、ワイルドバンチなんだろうけど、個人的には、これが一番。ダスティンホフマンは、言われつくしてるけど、やはり、スーザンジョージに尽きる。ダーティメリークレイジーラリー同様、あの諸兄姉の劣情をくすぐること猛々しいあの唇。無意識な挑発者。あばずれ感。あの組み敷かれるシーンは、本当に奇跡としかいいようがない。ペキンパーでいえば、寓話的なケーブルホーグ、賛否両論のビリーザキッドもかなり好き。
ダスティン ホフマンみてるとドキドキする
ながら観してたけど、最後は作業の手が止まってしまった
やっと観れた。古いバイオレンス映画って今観るとそれほどでもない事が多いけど、これは凄いね、暴力の恐ろしさに心底震えた。さすがはペキンパーというほかない。

主人公は暴力に満ちたアメリカに嫌気がさし、妻の故郷であるイギリスの片田舎に引っ越してくる。でも人間が住む場所に暴力が存在しない所など無いわけで。特にそこが田舎なら「よそ者」に対する疎外は一層強烈だ。

憶病者だったはずの主人公が村人の蛮行に耐えかね、ついには自らの暴力性を露にするくだりは圧巻。気丈に立ち向かいながらも声は震えているダスティン・ホフマンの演技が実にリアルだ。レイプシーンも痛々しいだけではなく、和姦っぽくなっていくあたりにも深さを感じるしすごくエロチック。

ストーリーだけ聞くと勧善懲悪的な物語に聞こえるけど、その割にはカタルシスは皆無だし後味の悪さだけが残る。人間誰でも持っている暴力性を暴かれて嫌な気分になったという事か。

序盤で登場する巨大な鉄製の罠、これは暴力シーンで活躍しそうだなと思っていたら、そうきたか!という使い方。すげーわー、とひとしきり感心。
mikiya

mikiyaの感想・評価

3.6
派手な演出はないけどいいバイオレンス!主人公のさいごのブチキレ様…
人間なら誰しも心の中には恐ろしい暴力性があり、何かの拍子で爆発してしまうと、とんでもない行動に出てしまう
暴力の連鎖ってのは恐ろしい
kajiwaratk

kajiwaratkの感想・評価

3.0
2014.2.1 DVD
閉鎖的な村社会の中で新生活を始めた主人公が様々な出来事を通じて追い詰められていく。徐々に壊れていくダスティン・ホフマンの演技はさすがだった。後味の良い作品ではないが、余韻が残る作品なのは確か。
人それぞれ生きるのに適した場所とそうでない場所があるということか。
古くは「津山三十人殺し」そして近年では「山口連続放火事件」など、日本でも実際に起きてる“都会から分断された田舎の集落で起こる、集団の陰湿な暴力となれの果て”を真っ正面から描き「どんなときでも殺人は正当化できないのか?」について深く踏みこんだ問題作。

とにもかくにも編集が素晴らしく、特にクライマックスに関しては『タクシードライバー』や『スカーフェイス』と並ぶすさまじさであり、ここだけで何度見返したかわからない。

ペキンパーのベストのひとつ。
傑作と名高いバイオレンスムービーではありますが、刺激の強い現代においては、そこまで過激な暴力描写ではないのは確かだと思います。
しかしながら、この作品の醸し出す不気味な雰囲気や、ダスティン・ホフマンの開ききった瞳孔はまさにバイオレンス。ストーリー自体 もちろん楽しめますが、ダスティン・ホフマンの怪演を観るだけでも、十分な価値のある作品ですね。
TaiRa

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5.0
一度も殴り合いの喧嘩をした事がない身としては、何かの拍子にタガが外れて暴力を振るったらこうなるんじゃないかと思わされる。

暴力衝動が常に自分の横でスタンばってる感覚を持ってる人は多いはず。

暴力映画を撮り続けたペキンパーの暴力の定義。
都会人の夫婦を閉鎖的な村社会が冒し(犯し)てゆく。D・ホフマンを好きだった大学時代に観たときの恐ろしさと言ったら!幼稚な妻には何度見ても共感できないが、そういうキャラだからこその、この顛末。サム・ペキンパー監督の描く「暴力」は本当に凄い。