小便小僧の恋物語の作品情報・感想・評価

「小便小僧の恋物語」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

【愛してる】の言葉が【悲しくて、苦しい】といった意味でしか解釈できなくなってしまった男が、初めての恋をする。
誰よりも彼女のことを思っているのに
あの日のトラウマが二人の間を引き離す。
それでも二人の思いは募るばかり…

とある邦画を観ていて思い出し。
今回は20年以上前の記憶を頼りにtrailerに沿って断片的なコメントで繋いでみます(観たことすら完全に忘れていたのに、割と思い出せたので(^-^))

https://youtu.be/yV7lbfdiN74

最初のショットは主人公(路面電車の女性運転手)の部屋の飾り。
本作は全体的にとてつもなく大きいカラットのサファイアの中でストーリーが紡がれていたように記憶しています。
この飾りもそう思わせたアイテムの一つで、クライマックスの雰囲気づくりに重要な役割を担っていました。
次のショットは、彼女が住んでいるアパートの管理人さん(もう、おばあさん)の悲しい過去の思い出話(切なすぎるお話です)を聞いたあとに寝転んでいるシーン。
もしかすると、この話が愛に対する彼女の考え方(人はいつどうなるか解らないのだから…)を変えたのかもしれません。

これまたサファイアを連想させるようなブルーのビニールでラッピングされた車に乗って登場したのがもう一人の主人公(孤児院を出てこの町にやってきた)
もうこの時点でかなり話は進行しています。
なぜこんなラッピングがされているかは(^_-)-☆
ところがこの車が喧嘩していた(彼女が一方的にシカト)二人の間に、より一層の溝を作ります。

次に出てくる何ともきらびやかなゴールドのハイヒール。
確かショーケースの中にいくつもディスプレイされていた靴の中から、私に似合う靴はどれだと思う?って彼女が彼に聞くんです。
で、次のショットで指を差しています。
そして、その靴が道端に投げ出されているショット。
この理由は言えません(^_-)-☆

仕事帰りの彼がバスに乗って帰ろうと、彼女が運転していたバスに近づいてきたのですがこのバスは車庫行きのバスで、彼が乗るべきバスを教えてあげます(この時が彼と彼女、二回目のコンタクト)。
ところが…(^_-)-☆
このシーンから二人は意識し始めます。

はい、主人公を含めた野郎三人がカウンターの中でグラスを拭いていますね~
何だか怖いですね~
この三人、別の職場の同僚なのです。
そして主人公以外の二人が、本作のコメディシーンを担当しています。
服役していた際に知り合ったらしく、とても仲良しで二人揃ってかなりの天然で、一挙一動笑わせてくれます。
お金を稼ぐために副業としてこの店で働いているのです。

踊る彼女を見つめる彼、そして彼女も彼を見つめています。
気まずい日々の真っ最中です。
次のショットは、もう一つの仕事であるレストランでの皿洗いのシーン。
このレストランで彼の特技が披露され、のちに彼女を誘うきっかけの付せんとなっています。

彼女が赤いタンクトップを着ていたシーンは、すいません思い出せません<m(__)m>
次の二人が抱き合うカット。
これを見た管理人さん(監視という名の覗きが趣味)が…ここも内緒かな(^_-)-☆
次のカットで二人は楽しそうに食事をしています。
この後、ある事件が起こり上記のように二人が抱き合うことになります。
続く彼のカットは憶えていません<m(__)m>
そして、彼女の悲しそうなカット。
二人の思いが決定的なすれ違いをみせます(ラッピング車で去っていった後のショットです)

そして、冒頭の装飾が再び登場。
不穏な雰囲気を漂わせながら幻想的な音色を奏でています。
ここからクライマックスへ突入…

以上です☆
やはりtrailerを辿ってもわけが解らなくなるだけですね^_^;
ラストにはほんのりと救いがありますが、総じて切ない切ないベルギー産のラブストーリーです。

調べてみたところ、残念ながら本作もDVDにはなっていませんが、Amazonでビデオが数百円で売っています。
懐かしくなって思わずポチってしまいました☆彡
な

なの感想・評価

3.9
青と金。その暗さと、チクチク輝く眩さ。色が印象に残る作品だった。夜の劇場で観たせいか、外に戻ってからもなんとなく地続きにあの世界を持ち歩いてしまった感じを憶えている。そしてテーマ曲の美しいこと。
まだ初めての彼女が出来なかった頃に見ては、ピュアな恋愛に憧れ羨ましくもあった1本。「好き」って言えてもさ「愛してる」なんて中々冗談なしでは言えないよ。恥ずかしくて。

幼い頃に家族を列車事故で亡くしたハリーは、母の最後の言葉が「愛してる」だった為にその言葉を聞くとあの日を思い出してしまうように。そんな彼が市電運転手のジャンヌに一目惚れし付き合うようになるのだが、ある日ジャンヌはハリーに「愛してる」と言ったが為に彼は逆上するのだ。二人の恋のゆくえは…。 監督、脚本、音楽、キャスト全てがベルギー人によるベルギー印の恋愛映画。

モテない自分にとっちゃ、もうこう言う設定でやられてしまう。シザーハンズで言うなら「抱きしめたいけど、それは出来ない」って言うあれぐらい「うはー」と。ハリーの不器用な様子には、恋愛に億劫な自分にとって応援したくなるんですよね。ジャンヌは決して美人でもなければ綺麗って感じではないんですけど、キュート。傷つける気なんてないのについハリーを傷つけしまうのには、付き合い初めの繊細と初々しさを感じ、どの恋人達も一度は経験があるのではないでしょうか。私自身も、わざと逆上するような事を言ってはきゃっきゃっしたり取り返しつかなくなったりなんてセンチメンタルに。

そして、ああゆう終わり方って記憶に残っちゃうんですよ。久々に見たのですが、初めてデートした日を思い出し当時の雰囲気が蘇って来ました。

この映画を見てから、一度はベルギーのブリュッセルに行っては市電に乗ってだらだらーっとしてチキン・ポット・パイを食べたいと思うように。最近、テロがあったけども…。


未DVD作品の為、渋谷か新宿のTSUTAYAでVHSあると思います。

そうそう、95年に渋谷シネマライズで公開されたみたいですが、2016年1月に閉館。切ないですね。いつかまた、彼女が出来たら一緒に見たい映画です。