専務の姪との結婚が決まっていながらも、学生時代に肉体だけの関係を楽しんで捨てた女性と再会して良心の呵責にさいなまれる男性を描いた、浦山桐郎監督のドラマ映画。寡作な監督の代表作『キューポラのある街』(…
>>続きを読む「じゃあいっぺんも訪ねてやらなかったの?あれから。つまり、もういっぺん捨てたわけね。」
「あの人あなたにとって、なぁに?遊び?恋人?」
「優しさの他には、何一つ持ってなかったからな、彼奴は…」
…
メンヘラチックな恋愛劇の中に、弱さや醜さといった人間の真なる像が浮き上がってくる。小林トシ江の絶妙な配役と、それに対比する浅丘ルリ子の美しさを備えた演技が素晴らしい。ラストのカラーパートにおける夢想…
>>続きを読む当時の日本の情勢、背景、風俗、生活色々と読み取れる。
時代は違っても形を少し違えて よくあるストーリーだ。
当時の日本の社会の男女の差を見せつけられる作品だ。
ミツという女性に同情をしてしまって、…
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遠藤周作の小説を、寡作の名匠・浦山桐郎監督が大胆に映画化。同原作から熊井啓監督が『愛する』の名で映画化しています。
以下は物語。
自動車会社で働くサラリーマンの吉岡は、重役の娘マリと付き合いなが…
このレビューはネタバレを含みます
小説「わたしが・棄てた・女」の映画をアマプラで発見し、鑑賞。
遠藤周作原作からしてもミツのお葬式からして、カトリックが付きもの。
ミツはカトリックに則った無償の愛で周りの人々を愛し続け、誰に対し…
このレビューはネタバレを含みます
人の悪意が凄いよ…。遠藤周作のエグい原作をエグく映像化。主演の河原崎長一郎の徹底的に生々しいクズ芝居が見どころ。冒頭からチビに「クソガキ」と陰で毒づく顔のキモさよ。しかも陰で。もうこの時点で救いよう…
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