原作:織田作之助『夫婦善哉』
監督:豊田四郎
脚本:八住利雄
太宰治みたいなだめんずの話ですが、太宰は喜劇でも湿っぽいのに対して、今作は暗く重いシーンでもカラッと乾いています。津軽と大阪の違…
有名な上方恋愛物語。
船場は大店のぼんぼん(森繁久彌)は芸者の蝶子(淡島千景)と同棲し、父親から勘当される。
蝶子はぼんぼんに徹底的に尽くし続ける。
本妻が亡くなり、父親が死んだら財産は自分の…
【淡島千景の関西弁よき】
維康商店 熱海 駆け落ち 電灯かって揺れてるがな つんつるてんや お父ちゃんこの人食い道楽やねん けったいな人やなぁ 商売待ったなし 山椒昆布 あの人を一人前の男に 自由…
夫婦善哉
「ふうふよきかな」だと思っておましたが、「めおとぜんざい」と読むのですね、初めて知りました。劇中、確かに夫婦なかよくぜんざいを食べているシーンがありました。長年連れ添った男女の情景でした。…
船場の化粧問屋の跡取り息子・維康柳吉は、妻子がありながら芸者の蝶子に入れあげ、父親から勘当される。柳吉は蝶子と駆け落ちするが、根っからのぼんぼん気質が抜けず、蝶子から小遣いをせびっては遊び呆ける毎日…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
タイトルに夫婦とあるが、これは夫婦の物語ではない。
勘当された化粧品問屋の放蕩息子・柳吉と、曽根崎新地の下級芸者・蝶子の退廃的で先の見えない愛の道行きを描いた作品だ。
とにかく柳吉は口ばかり達者だが…
船場化粧品問屋の跡取り息子維康柳吉森繁久彌と北新地芸者蝶子淡島千景が熱海に駆け落ち、柳吉は、中風の父伊兵衛小堀誠に勘当され蝶子の実家に居候、蝶子は、おきん浪花千栄子にヤトナに雇われ柳吉を養うが、船場…
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