映画に映る地面をペドロ以上に意識させてくる監督を知らない。見知らぬ土地でも誰かが通った痕跡としての足跡は存在するが、溶岩は剥き出しの自然そのものの姿としてそこに寝そべる女は生まれて初めて大地の足を踏…
>>続きを読む揺らめく炎のように鮮烈な赤いワンピースを風に靡かせながら、暗闇の中の火山島の黒茶色の大地をひるむことなく毅然と進むイネスの凛々しい姿は、燃えたぎる溶岩のようであり、この映画のフレーム全体が「溶岩の家…
>>続きを読むCasa de Lava カサ デ ラバ
クレオ/ポルトカル語
監督Pedro Costa ペドロ コスタ 1994年
ポルトガルのリスボンの工事現場で働いていたリアオ(Isaach d…
フィルメックスで新作が上映されて来日中のペドロ・コスタだが、この作品は結構好きな方。
冒頭の溶岩が特に印象的だけど、そこからの淡々とした描写にはブレッソンやベルイマンを思わせるものがあり(後者に関…
吹きあがる溶岩と人々の顔が、耳をつんざく弦楽器の音に乗せ強烈な印象を残してこの映画は始まる。その後は、ポルトガルの離島を舞台とした不可解な人間ドラマが繰り広げられる。
このレビューを書いている私もこ…
『血』『骨』から5日置いて、この作品を鑑賞した。順通りではなかった。ジャームッシュ『リミッツ・オブ・コントロール』『ナイトオンアース』『ゴーストドック』、ラースフォントリアー『マンダレイ』のイザック…
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