クソかっこいい。
この時点でペドロ・コスタはヤバい映画を撮る術を完全に心得ているとしか思えない。
砂嵐の中看護師を置き去りにするヘリパイロットのデタラメさから始まり山の岩肌、激しい波、村人の顔の陰影…
土地というか島の風土にいつの間にやら足を掬われる感覚。
編集がどうにかしていて、カットは繋がっているものという先入観がとにかく邪魔になってくる気が。セリフの枝葉末節に翻弄されて分かってきたかも…!と…
相変わらず話は分かるようでよく分からない。意図的に状況や関係性の説明を排しているように思える。
『血』に引き続いて出演のイネス・デ・メデイロスが美しい。美しい彼女と、周りの男たちの話。彼女をわが者…
それぞれの顔が「魂」となり「映画」と共鳴している。夜の海、犬の死、なにもかもが看護師が侵された夢のようにも見える。未知なる地を無骨に、行き当たりばったりに一人彷徨い開拓していく変革者、招かれざる客。…
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