『ホース・マネー』よりは幾らか観やすい印象で、もう少し映画内に入り込める導線を用意してくれている感覚も。一方で現実との境界をボカす、というかそもそも作り手の世界感覚そのものっぽい独特の質感は他作品と…
>>続きを読むアピチャッポン諸作、特にシチュエーションの似通っている「光りの墓」と近い印象もあながち間違いではないような気がする。
時々誰がいないのか、もしくはもういない人なんじゃないかと思うような瞬間がある。大…
物語を脱構築した、感覚・記憶・沈黙の旅。
火山島の重力と音の余白に身を委ねる経験は、映画の力を意味に還元せず、場の余韻に委ねる稀有な体験だった。
コスタの才能と植民地という歴史への沈黙が、美しく交錯…
クレオール、黒と茶色が全ての始まり、寝転がるティナと近景遠景みたいな構図の韻、雲のような地面と岩
ベッドを引っ張る、車椅子を押す
追い出される犬、正面の犬、死んだ犬の強烈な3連単
子供の手を掴み、そ…
この映画が単に気取った映画にならなかったのはイザック・ド・バンコレの存在に依る所が大きい。自身が仮死状態にあったことを逆手に取った死んだふりやよろけ、楽器を弾こうとして弾けず返す可笑しさ。最初に目…
>>続きを読む黒い子豚可愛い〜〜!!!
ハンモックから目覚めて起きたと思ったら、足とりんご、混ぜてるカレーをひったくってぶん投げて、1回奥行ったらまた戻って、ベッド思いっきり引っぱる美女。
"なぜどうして"がみえ…
『血』と対照的に開かれた物語世界と画。生と死の曖昧性、亡霊の覚醒。流転先の期待と失望。神性や畏怖ではなく霊験場的に身近な火山。カーボベルデの雄大な火山・大地のヌケが良すぎる。看護婦、火山用サンダル、…
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