辻斬り剣士の生き様を描いた時代劇「大菩薩峠」三部作の完結編。
市川雷蔵が主演、本郷功次郎、見明凡太朗らが共演、中村玉緒、近藤美恵子、阿井美千子、矢島ひろ子がヒロインを競演する。
お豊(中村玉緒)は古市の廓で病に伏せていたが、たまたま通りかかった芸人のお玉(近藤美恵子)に机竜之助(市川雷蔵)宛の遺言状と二十両の金を託して自害する。その後、お玉は不審者として役人に追われる身となり逃げる際に預かった金を落してしまうが、手紙だけは竜之助に届ける。お豊の最期を知った竜之助は虚無僧として旅立ち、道中で生花の師匠お絹(阿井美千子)と出会い同行することになるが、駕籠屋に謀られ別れてしまう。甲府にやってきた竜之助はいざこざに巻き込まれて勤番の旗本・神尾主膳に捕えられてしまう。神尾主膳は竜之助に甲府勤番頭・駒井能登守の暗殺を命じ、竜之助は辻斬りを再会する。そんな折、主膳の屋敷で亡き妻を感じさせるお銀(中村玉緒)と知り合うが、彼女の顔には大きな傷があった....
ニヒルで渋い市川雷蔵の色気と、若くて可愛らしい中村玉緒が共演。
中村玉緒は一作目ではお浜を演じ、二作目ではお豊を演じ、本作ではお銀を演じ、シリーズを通して一人三役を演じます。
他にも沢山の女優さんが競演してるのも見どころです。
本作ではワンコのムクが大活躍してストーリーにアクセントを付けます。
盲目の机竜之助が顔に大きな傷のあるお銀と出会うが、盲目のために彼女の傷は気にならない。
一度は辻斬りを再開した竜之助であったが、お銀と出会うことで盲目の竜之助と醜い顔のお銀の間に奇妙な関係が始まる。
果たして盲目の竜之助は何処に向かうのか?
「あの男は生きるも死ぬも ただ一人 それがあの男の定めなのじゃ」
2023.9 BS12で鑑賞