本作の映画美学的点について、二、三述べると、ドキュメンタリー性ということであれば、この映画は、戦中・戦後のイタリアのネオ・レアリズモの美学に通じてはいないかということ、編集を良く使って流れに緊張感…
>>続きを読む黒澤明初期作、2本目
ーーーあらすじーーー
■兵器に搭載される光学機器を生産している東亜光学平塚製作所、戦時非常態勢により増産計画を発令。男子工員は通常の2倍、女子工員は1.5倍という目標数値が出…
最初に「情報局選定 国民映画」と出てきた。当時の国の推薦のいうことなのだろうか。国の為に働いて親の葬式にも行かない。風邪をひいても休まない。少しでも国の役に立ちたい。そういった、誰かのために働く勤勉…
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黒澤明監督の第二作目。
第二次世界大戦下で作られた当時の思想や生活環境(ほとんどの舞台は光学機器を生産する戸塚の工場だが)がよく覗える作品。
主演の矢口陽子さんは、後に黒澤監督の妻になった人…
【少女の園】
(数年前、今は消滅している某映画サイトに投稿した文章の再録です。)
黒澤明が戦時中に撮ったモノクロ・スタンダードサイズの映画。
戦意昂揚という意図は感じられますが、そこには単なる時…
このレビューはネタバレを含みます
彼女たちの純真が戦争に使われていたということを考えると何とも悲しい気持になる。もっと別の、、何か自分たち自身の幸せに直接つながるような何かにその純真が注がれていたなら、、歴史にたらればはご法度だが、…
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