面倒くさい任侠のしがらみに苦しめられ落ちる男女の恋物語。ただ普段の任侠ジャンル内で男×男で行われていた事が男×女で行われているだけなので、少々メロドラマのような演出が入るものの、今までと同じように鶴…
>>続きを読む数ある任侠映画の中でもグワッ!と掴まれるのが山下耕作の『総長賭博』と本作だった。ここまでイクと脳味噌アッパラパラパ〜!な凄味がある。
血の海と化す修羅場の独創的なマジックというか、最早アヴァンギャ…
安田、鶴田、若山の人間関係。それぞれが苦悩し、死を選ぼうとする安田に、鶴田は叫ぶ。「こんな世界は出てゆくんだ」。血の海に花道。その先に神棚。その神棚を打ち砕く鶴田。それは仁侠道から抜け出せたかのよう…
>>続きを読む総長賭博という不朽の名作の前にはそりゃあ霞むけど
コレはコレで傑作だった
任侠映画というよりラブストーリー
だから物足りないっちゃあ足りないんだけど
山下耕作の冴えまくりの演出が高めてる
その最…
盃,昭和初期直江津,森の石松劇,芸人.赤羽織り渡し,海,岩井一家若頭清次郎,愚連隊新地会アジト乗り込み,刺し合い,懲役5年,3年後東京.大森,親分.女芸人静江後妻,夫婦.花札夫負けツケ,おでん屋台,…
>>続きを読む冒頭の荒れた海が空のように画面上部に位置し、何か異様な迫力と美しさがある。冒頭なのにクライマックスみたいにエモーショナルな背景は終わりや死を暗示し、どのような形でも今後2人は結ばれることはないであろ…
>>続きを読む初めてフィルムセンターで鑑賞したときには文芸映画のような格調の高さと悲劇に向かって突き進む登場人物たちを緻密に描く脚本、恋愛と任侠への葛藤が爆発したラストにひたすら圧倒されていたが、久しぶりにソフト…
>>続きを読む愛した人が親の再婚相手。口に戸は立てられぬ。言うことを聞く。知っていたさ。自分にはこれしかない。世間体に意地と義理。怨念のような呪い。ここを出て静かに暮らすしか。叩き割られて血に染まる。つらかったよ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
(35mm)
久々に銀幕の鶴田浩二に痺れる。
話が複雑で納得し難い部分もあるが、主人公(鶴田浩二)が自身を「切り札」だとしか思っていないことに気づくと得心する。(タイトルが教えてくれる。)
終盤…
山下耕作の全盛期は、映画の神様が山下の体を借りて作らせているんじゃないかと思えるような作品を、しかも割とコンスタントに連発していて凄まじい。
特に'68年、'71年辺りの山下は、例えるなら70年代…