『博奕打ち』シリーズ9作目。監督は山下耕作。『総長賭博』に気を良くしたのかその路線だった前作『流れ者』をより洗練した作りで狙い過ぎな感じだったが相変わらず美しい。小沢茂弘監督と違いやはりタイトルにあ…
>>続きを読む出奔した大楠道代と鶴田浩二が浜辺で出会ってしまうシーンのメロドラマ濃度にゾクゾクした。
女を前にした鶴田浩二に「それならここで死んでくれ」とまで言わせてしまう、これが任侠映画の滅び。
清順☓木村威夫…
綺麗な話には綺麗なプリント。
序盤は間延びしてて微妙だが後半30分から俄然面白い。渡世の仁義を破ったと鶴田浩二本人も言ってるように任侠映画の時代の終わりを全編にわたって感じるだけでなく、渡瀬恒彦をは…
文字通り血の海のクライマックスが壮絶。隠すからややこしくなる訳で、誰が悪いもないんだから「親分の奥さん俺の元カノっスよ」なんて言えてたらね。ま、言えないか。組を案じた若富の真っ当な質問に「俺を信じて…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ラストシーンカッコ良すぎる、絵画っぽい画面の映画だなって思った
若山富三郎は人里に降りてくる熊みたいだ
今回の鶴田浩二は印象的なナレーションって感じがした(?)鶴田浩二によって周りの人達が浮き彫りに…
1971年の山下耕作監督作品。
愛した女を姐さんと呼ばなければいけない悲恋。鶴田浩二の背中が一際寂しく感じる。そして忘れちゃいけない、この映画を名作に昇華させた、黒をバックに血の海を2人で渡って渡世…
山下耕作の全盛期は、映画の神様が山下の体を借りて作らせているんじゃないかと思えるような作品を、しかも割とコンスタントに連発していて凄まじい。
特に'68年、'71年辺りの山下は、例えるなら70年代…
傑作傑作と先入観を持ちすぎたせいで期待を下回り、点数が厳しくなってしまったが、なにも知らないで観たら⭐︎4.5くらいはつけていたかも。
おそらく『総長賭博』をギリシア悲劇に通じると言った三島由紀夫…