朱花(はねづ)の月の作品情報・感想・評価

「朱花(はねづ)の月」に投稿された感想・評価

しゃび

しゃびの感想・評価

3.5
自然に摂理があるように、人の色恋にも摂理がある。

女が選ぶのは籠のインコか、自由の燕か。

自然の圧。人がその中に見事に溶け込む。
その所業たるや見事のしか言いようのない。

河瀬作品を観た後に街を歩くと、全ての音がいつにも増してせり出して聴こえてくる。自分の歩く革靴の音までもがコツコツコツコツとなんだか意味ありげだ。

自然の少ない土地に住んでいるのが、残念でしょうがない。鳥のせせらぎや、木々が風に触れる音が時に心地よく、時に威風堂々としていてそれだけでいつまででも聞いていられる。

素晴らしい作品なんだが、ただ一点違和感を感じる箇所があり、そこがとても気になってしまった。
人それぞれ感覚が違うんだろうなぁ。

他の人がどう思うかぜひ聞いてみたいところ。



ネタバレ↓

個人的な感覚だと哲也は死なない。
死ぬような人物じゃない。
この一点だけが気になった。
自然であることに大きな価値がある作品なだけに、余計に引っかかる。
ほんとに他の人どう感じるんだろう…
liverbird

liverbirdの感想・評価

4.0
河瀬監督作品の音が好きだなあ。撮影もご自身でやられているとは知らなかった
しう

しうの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

愛しさとはなんだろう。
人はなぜ嘘をつくのだろう。
カマドウマ、死の匂い、遺跡。
女はなぜただそこを離れなかったのか。
日本国の始まりとされる藤原京は奈良県民がバーベキューばっかりするから一向に調査が進まない
河瀬直美監督が描いた太古から現代に繋がる男女の物語。

一人の女性を巡って二人の男が争うというのは大昔からあったこと……という内容を描きたかったのかも知れないが、序盤は手持ちカメラが揺れる場面が続くので、ドキュメンタリー的な映像になった気がする。(この手持ちカメラ場面は、揺れというかブレ方が大きく、人の顔をアップにしているにも拘らず一部遮蔽部分が入り込んだりしていて、やや見づらい。)
この手持ちカメラ場面は、監督が意図的にこうしたのだろうか?

部屋の中に燕の巣があるのは、奈良県では一般的なのか知らないが、初めて見た。

また、現代と(戦時中の)過去の物語が混ざるあたりは独特の素晴らしさ。
河瀬直美監督
奈良の橿原の、山間の町。
レトロではなくリアルな現在の田舎町。
そこに一組の夫婦がいて、嫁には別に好きな男がいる。
なぜお互い惹かれているかと。
それは、祖父の頃から・・。

監督の個性である手持ちカメラで、手ぶれの多いシーン、画質の粗いシーン、接写がやたら多いのも(テレビのドキュメンタリー見たいで)リアルな現実を思わせ、それゆえに物語に引き込まれていきます。

西川のりおが出てきたシーンは、ある意味ほっとしました(笑)
柊

柊の感想・評価

2.6
何だかなぁ。河瀬直美。この人は誰のために映画作っているのか?カンヌの審査員のためなのか?って思っちゃうよ。
大好きな飛鳥の地が何か汚された気分。いくら奈良出身でも、河瀬直美の奈良じゃないから。
riekon

riekonの感想・評価

3.0
月の流れ、山々、川の流れなどの自然の映像がとても綺麗で美しく万葉集の和歌と相まって幻想的でした。
亡くなった祖父母が出てきたりするのでファンタジーになるのかな?
ファンタジーだと思うと加夜子の行動も納得いくかな…?
河瀬直美監督作品初見。
すごい。何がすごいかと言うと、映画はフィクションで作り物だという安心感がこの映画には無い。特に台詞の話し声が、近くの知らない人たちの会話を盗み聞きしているような居心地の悪さ。そしてキスシーンでさえも他の作品で幾度となく見てきたはずなのに覗き見してるような臨場感。
普通の映画とどこが決定的に違ってこれらの臨場感が生まれるのかはよくわからない、謎だ。

藤原京の採掘現場、兵隊さんも顔を出す過去と現在の融解。見えないものが見える感覚、信じる感覚ってこういうことなんだろうなぁと想像する。

僕が見た映画の中で唯一雰囲気が似てると言えそうなのは武さんの「DOlls」。次の河瀬直美作品は「あん」を見たい。

ちなみに、ドリアン助川さんが買い物行く際のシャツの背中部分の汗の濡れ方に地味ながらリアリティを覚える。
到着

到着の感想・評価

3.2
キャスト豪華で濃厚で怖い。とにかく怖い。日本人から見るとここまでしなくてもって思う。
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