銀残しという手法を生んだ記念碑的作品。
何故こんな加工を施したのかと思ったら、やはり当時のテクニカラーだと明る過ぎてこういう理由なき反抗じみて鬱屈とした作品には合わず、かといってモノクロだとあまり…
幸田文の自伝的小説を市川崑が映画化。
銀残しというのは、現像で銀を処理する工程をあえて省くことにより、彩度が低く、コントラストの強い映像にすることだそう。「セブン」の世界だが、映画の元祖はこの宮川…
宮川一夫の見事すぎるカメラワークに加え、"銀残し"という彩度の低い現像手法による独特な色調の映像美と、市川崑による確かで巧みな演出が結実した超一級品。
ラスト(終わり方、完マークの入るタイミング)の…
原作を昔読んだが、細かいことは覚えていないので映画がどれほど原作に沿っているかわからないが、これほど気が滅入る家族の話だったろうか、と思った。そもそも父親が再婚しなければ良かったのに、時代的に再婚が…
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