実は初見
顔の芝居を兜で否定して、それでいて劇中で繰り広げられる試合ではランスロの顔なんて一ミリも写っていないのにも関わらず、観客席で見ていた者は「ランスロ」っと呟いてしまうところに感動してしまっ…
終始とにかくガチャガチャうるさいわけだが、馬の嘶き、バグパイプの唸り、旗の上がり、折れる槍、馬の目、用意される鞍、騎乗する鎧、執拗に繰り返えされるこれらの画と音はハードミニマル通り越してインダストリ…
>>続きを読むロベール・ブレッソン監督作品8作品目…。
『アーサー王伝説』の後日譚…。
中世時代…城に帰還したものの聖杯探しに失敗し、多くの戦死者を出したアルテュス王の円卓騎士たち…。その中のひとりランスロは…
冒頭の重鈍な戦いと残虐場面で予想したテイストはその後覆され、甲冑がカチャカチャして手元と脚ばっかり映る超ソリッドな映画に。物語が理解できるギリギリまで大胆すぎるほど省略して、なのに決闘試合の延々と反…
>>続きを読む"姿が見えないのに先に足音が聞こえるのは、死の訪れである"
作品のなかでは、身体に重苦しく身にまとう甲冑のこすれ合う音が終始鳴り響く。
印象的な音の演出、計算され尽くしたショットの連続、一つずつ…
このレビューはネタバレを含みます
ブレッソンといえば「スリ」あたりしか観てないなぁと思いつつ、カラーだし雰囲気もなんか違うし中世だしと期待して観た。そしたらもう冒頭でザッシュザッシュと切られる甲冑の男たちの映像で始まって息を飲む。…
>>続きを読む時計の針のごとく規則的に鳴る金属音、待ち構えることなど決してできない死の重み。どんなに回りくどく避けようとしても刻一刻と迫り来る。
そして目覚ましのごとく唐突に訪れたその光景がどことなくジョン・フ…
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