湖のランスロに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『湖のランスロ』に投稿された感想・評価

ブレッソンといえば手のクロースアップと言われるが、今作は徹底して足である。というのはやはり馬に脚は生えているが手は生えていないということが大きいのであろう。
ブレッソンの欺瞞に満ち溢れたモデル選びが…

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アーサー王の妻グルニーヴル妃と不倫関係にある臣下ランスロットが王への忠義から苦悩し、彼の弱味につけ込み勢力拡大を目論むモルドレッドの暗躍によって円卓の騎士の間に亀裂が入り…。ブレッソンの最後から数え…

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yuuuk
4.0

ピタゴラスイッチか的にぱたぱた人が死んでいく。首を切ったら血がしゅーみたいな、、英雄伝を描いた映画なので争いのシーンは見せるけれど、主題はそちらではないことが明確に伝わるような描写。
甲冑を通した手…

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獄門
3.8

冒頭で重たい板金鎧の兵士たちがぶったぎられるように殺されている。金属の甲冑が動きにくそうで、鎧を着て馬に跨がる為に馬が辛そう。

バグパイプが鳴り響き、旗が上がり、騎馬の決闘が始まり、馬から落ちる、…

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3.9

引き裂く。

聖杯探しに失敗し死者を出してしまった騎士たち。その一人であるランスロは王妃グニエーヴルと不倫関係。ランスロは断ち切ろうと試みるが…

ブレッソンらしい淡々としたストーリーで理解しづらい…

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騎士であるランスロの内面の探求。
忠義のために闘うか、王妃グニエーヴルと愛を誓うのか。そして神への敬虔な信仰とは何か。彼はこの3つに引き裂かれる。

正直なところ、聖杯伝説に詳しいわけでもなく…

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王の従者ランスロットを愛し、彼にすべてを捧げようとする王妃。ランスロの方も彼女の肉体を欲するが、しかし、二人のあいだに神が立ちはだかるのだった…。

コメディ映画のような緩いテンポで幕開ける殺し合い…

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4.0

シネマトグラフというよりキネトスコープを思わせる斬首で幕を開け、侍者が姫の身体を洗うシーンも見世物めいた客体性が漂う。
兜によって狭窄化された視界は観客に共有され、空間的な広がりを欠いた一角で演じ…

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盆栽
3.9

終わりのはじまりの気配


 ロベール・ブレッソン監督による、アーサー王伝説に登場する騎士たちの末路を描いた、静寂に包まれている作品。本作は、ブレッソンらしい極端に抑制された演技と、簡素な演出によっ…

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矢吹
3.9

とにかく、ゴヴァンがかわいい。
ランスロが9連勝ぐらいするところの、観客席のゴヴァンたちのなんという微笑ましさ。人の感情に過剰に寄り添わない。世界の中の一つとして描き出す。
それが、シリアスを基調と…

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