冒頭で重たい板金鎧の兵士たちがぶったぎられるように殺されている。金属の甲冑が動きにくそうで、鎧を着て馬に跨がる為に馬が辛そう。
バグパイプが鳴り響き、旗が上がり、騎馬の決闘が始まり、馬から落ちる、…
冒頭の殺戮から簡潔で端的な余りにブレッソンな展開に一気に引き込まれた。甲冑のガチャガチャとした金属音がBGM代わりに静かに物語を進めるウトウトするほどに残酷な絵巻。でもどうしてもモンティ・パイソンを…
>>続きを読む引き裂く。
聖杯探しに失敗し死者を出してしまった騎士たち。その一人であるランスロは王妃グニエーヴルと不倫関係。ランスロは断ち切ろうと試みるが…
ブレッソンらしい淡々としたストーリーで理解しづらい…
騎士であるランスロの内面の探求。
忠義のために闘うか、王妃グニエーヴルと愛を誓うのか。そして神への敬虔な信仰とは何か。彼はこの3つに引き裂かれる。
正直なところ、聖杯伝説に詳しいわけでもなく…
王の従者ランスロットを愛し、彼にすべてを捧げようとする王妃。ランスロの方も彼女の肉体を欲するが、しかし、二人のあいだに神が立ちはだかるのだった…。
コメディ映画のような緩いテンポで幕開ける殺し合い…
シネマトグラフというよりキネトスコープを思わせる斬首で幕を開け、侍者が姫の身体を洗うシーンも見世物めいた客体性が漂う。
兜によって狭窄化された視界は観客に共有され、空間的な広がりを欠いた一角で演じ…
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