エルンスト・ルビッチ監督のスマートに洗練された演出と、テクニカラーの色鮮やかな総天然色を活かす美術と衣装に心奪われた。特に、天国と地獄行の審判を命じる閻魔大王の部屋の描写は見事。一切の無駄を廃した美…
>>続きを読むこんな洒落たカラー映画が昭和18年に製作されたというのだから、戦争に負けるわけだ。
エンドロールの戦時国債の広告も印象的。
銀婚式での、妻のセリフ「あなたは腹が出てきたから、もう私のもの」にグッと…
単館のルビッチ特集で観た時には、お気楽さだけの娯楽作だと思ったのだが、5年ぶりに観てみると、自分の年齢とも重なって身につまされるところが大だった。何より、語り口の見事さに“ルビッチ・タッチ”の真骨頂…
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