現実は美に満ちている。ゲリンの視点と写像の真と、撮影技師の失踪の謎解き。想像遊戯には贅沢すぎる珠玉作品、脳内に溢れ返るイマジネーションの爽快感は最高の至福。ミステリーをサスペンスへと変える悪戯心と、…
>>続きを読む過去と現在と幻想が融合して音が時を奏でる。
官能的にミステリアスに。
誰もいないからっぽのお屋敷が生き物みたいに啼いている。
まだ、あなたはどこかにいて、あの風景を切り取っているのかしら。
そし…
おっと、これは初めての体験。
なんとも不思議な構成。
映像の楽しさを感じた。
「これをこういうふうにするとおもしろくない?」
という作り手の声が何度も聞こえてくるようだった。
1930年に謎の死…
まず最初の復元されたフィルム映像がどタイプすぎて涙出そうだった。映ることのない撮る者のあたたかな視点、モノクロサイレントでありながらその場の色も声も音も温度も手に取るようにわかってしまう。静寂のなか…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
今まで観る機会を逸していた。やっと。
冒頭。フランス北西部の湖、ル・テュイ湖のほとりに佇む男に小舟、そして月。構図こそ異なるが、冒頭のこのシチュエーションからはどうしてもゲリンと同国の先輩であるエ…