駐車場やビル、バスといった箱に収まる人間たちが、おっちょこちょいおじさん・ユロの存在によって少しずつ集団から個人へと崩れ(むしろ完成)していく様があたたかくて面白い
美しくて計算されていて見惚れるよ…
ぼくの叔父さんシリーズで知られるジャックタチの集大成的野心作。パリにやってきたユロ氏とアメリカ人団体旅行客の話。
美しくて、楽しくて、優しくて、少し笑える素晴らしい作品でした。約1000億円という…
オープニングの曲がカッコよかった。モダンな建物やインテリア。ガラスのドアに一瞬映り込むエッフェル塔。「志村ー、後ろ、後ろー!」と言い疲れるくらいのすれ違いオンパレード。人生って案外そんなもんなのかも…
>>続きを読む超高層ビルが建ち並ぶパリへ就職面接にやってきたユロ氏。面接がすれ違いでうまく運ばぬ中、たまたまパリ観光に来ていたアメリカ旅行団とめぐり逢う。
レストランや道路上で、みんなワチャワチャと騒動を起こし…
ジャック・タチは好きですが、これは冗長的。
パリ郊外の近代的都市が舞台で、無機質な鉄とコンクリートとガラスの世界に、画一的な生活が描かれている。だから、登場人物はとびきり人間くさい。
ガラスの写…
不要なノイズ(色彩)は排除され、漂白されたモダンセンスで建築される画面。
そこで生活する人間、画面の細部はユーモアに溢れる。「自分の意識外で世界ってこんな風に動いているのか」という視点に溢れてる映画…
ピンクと黄緑のシボレーは遊園地のようなロータリーの壮観になり、幹線道路の電灯はすずらんになる。近代化されたパリの光景は、奇妙なものから次第に幻想的で愛おしいものへと変わっていく。
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