年に2回くらい昭和の日本映画を観ている。今回はこれ、186分と長尺。1965年製作なのに粒子の荒いモノクロで「もっと旧い?」となったけどこれは撮影の狙いとのこと、成功している。
観終えて本作のWi…
当時の日本を裏側から感じる。
今とは異なり、貧しい家庭、それも地方の女性は奉公(人身売買)や娼婦(風俗嬢)、女給(今でいうキャバ嬢)で金を工面せざるを得ない。
金の力で名声を買う。それも闇の金。…
開けた窓の向こうから大粒の雨と雨音が聞こえる天気の感覚がすばらしい。
娼婦はおにぎりを男に渡す。男を風呂に入れ、体も差し出す。男は大金を女に渡す。
女はその大金を家族のために使う。女はお金を自分の…
良かった。
青森県むつ市、恐山、湯の川温泉、花街など、戦後間もない当時の雰囲気がまず最高。田舎で貧しい家族を支えるため女郎をしている八重(左)の弾けるような明るさ、犬飼(三國)の優しくも哀しい表情、…
思いつのらせて追い求めた相手に殺されてしまう彼女は、関係性こそ違うけど『人間の証明』の彼に重なってみえてつらい。
過去から逃れたいために、憎いわけでもない相手(むしろ逆)を手にかける男は、同じく人間…
かなり前に観た事を忘れて、丸の内TOEIのお別れも兼ねて再見。
前半はほとんど忘れていたけど、後半覚えてましたよ。思い出しながらみても3時間長くはなかった。
やはりこうして記録に残しておく事の重要さ…
3時間を長く感じずに鑑賞。
重く濃い内容、それを表現するに相応しい出てくる俳優達の顔面の含蓄さ加減。
今の俳優さん達だと皆んなつるんとしてるから、同じ時代設定でもこの濃度にはならないだろう。
左幸子…
しっかし変な映画だったな
悲しい境遇を押し殺しながら、飽くなき上昇志向で篤志家を演ずる三國蓮太郎
一夜すらも共にしていない相手の爪を後生大事にしている、もはや狂気すらも感じる、左幸子
2人を追って東…