覚悟はしていたつもりだけど、手強い。オリヴェイラ監督が82歳ぐらいの時に公開された作品。
「精神を病む人の家」という表札が掲げられた美しい邸宅が舞台。アダムとイヴやイエス・キリストをはじめとする聖…
ドフトエフスキーの登場人物やらアダムとイブやら別の物語の住人たちが織りなす癲狂院の群像劇。再演される名場面にカチンコ。カラマーゾフの兄弟が「大審問官」のイエスの接吻を再演して、登場人物たちの間でキス…
>>続きを読む相変わらずめちゃくちゃ引用するし語ってるけどカット割りが細かくて丁寧。冒頭のアダムとエバによる「創世記」の再現、林檎を食べた瞬間に雷雨になり医者がバスタオルを持って駆け寄るシーンおもろ。ただ雨で寒が…
>>続きを読む没後10年特集に先駆けて家にあるオリヴェイラいっぱい見よう月間
繰り返されるクロースアップに美しいモンタージュ。演劇的に再現されるそれぞれのシークエンスも長回しでなくカットを割ることでこれが映画で…
雑というか、元ネタを隠そうとしない剽窃の塊が幾つも並存してるから不条理劇になっており超絶パンク。舞台がどう見てもブルジョアの邸宅な精神病院というのも良い。自分から映画そのものの「嘘」を露呈させて終わ…
>>続きを読む勝手に評価項目↓
エンタメ 3.3
美術 3.9
脚本
・ストーリー 3.9
・キャラクター造形 4.5
音楽 4.0
構図 3.9
メッセージ 4.8
演技4.5
あまりに図式的に鑑賞せざる…
◎ 語る術を持たないが、ドストエフスキーの原作シーンは違和感なく見れたので引き込まれた。大審問官のところで周りにギャラリーができてキスの連鎖が起きるオリジナルなシーンは映画ならではで感動した。
マリ…
なんというラスト…!オリヴェイラのこういうサッとぜーんぶ軽やかに鮮やかにちゃぶ台返しするのがすごいな〜と観るたび思う。長尺だけど本作はどこも退屈するところがなかった。
「精神を病んだ人の家」で各人…