オープニングから「これはヤバいものを見ている!」と思わせる。
登場人物も全員ヤバく、誰も止める人がいない。
これに比べたら『タクシードライバー』はお利口さんに見えてくる。
そしてラストのどこへもいけ…
主役のフランクは『バルスーズ』のピエロ
を演じたパトリック·ドヴェール。
こんなに凄い役者だとは知りませんでした。
最近も活躍しているのかな?と、思ったら
若くして亡くなっていたんですね。…
いきなり変なダンス踊り出すパトリック・ドヴェールに、いきなり全裸のマリー・トランティニャン。それぞれの実生活を思うと何だかしんみりしてしまうけど、とにかく掴みだけは凄い。だけ、でもないけど。
マリー…
原作の面白さには及ばないが、それでも全然面白い。モナのキャラクターに関しては原作の馬鹿っぽさが払拭されて、より捉えどころのない「運命の女」として写されていて魅力がある。科白を極端に削って、マリー・ト…
>>続きを読むOPいきなり一人寸劇みたいのからはじまって既に感動。ほとんど喋らないトランティニャン娘っ子が口元そっくり!そして惑わす美ロリータ感がいいです。
パリの外れの冴えないセールスマンの既に壊れ気味だけど、…
2023年12月31日
2023年の締めは好きなやつ。ひとり芝居のOPから始まり、最後までキレ具合が増し続けるパトリック・ドヴェールのドジっ子&どん詰まり感で圧巻。月夜に『俺たちに怖いものはない』と…
一瞥で「あぁ、こいつに幸福は訪れないんだろうな…」と思わせるパトリック・ドヴェールの好演。マリー・トランティニャンはファム・ファタールとしての魅力は薄い。
月光に照らされた男女がぐるぐると回るラスト…
『ジョーカー』や『アングスト/不安』とも重なる主人公のうだつの上がらなさと狂騒。『キラー・インサイド・ミー』とも通ずる、ジム・トンプスンらしい女二人の狭間で揺れる葛藤。説明台詞的機能を果たしている独…
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